ジョン・レノン31年命日コンサートにVIPとして行く

Theatre Within と言うNYのNPOは、ジョン・レノンの死去以来毎年追悼コンサートを開いてきた唯一の組織だそうです。コンサートの利潤は色々な人類愛的組織に寄付されて来ました。去年30周年記念の盛大なコンサートの生録音はアルバムとなってオンラインでの売り上げが先月始まりました。

http://www.amazon.com/Annual-Lennon-Tribute-Beacon-Theatre/dp/B005ZOGX70

クラシック音楽馬鹿の私でも聞いた事の在るような有名なポップ、ソウル、ジャズのアーティストがレノンの曲をアレンジして演奏しています。このアルバムの利潤は日本赤十字に義捐金として寄付されることになっており、私はこのNPOと日本赤十字の間のメールの翻訳や、電話を通じてのコミュニケーションの助けをすることで、ヴォランティアとしてかかわらせて頂きました。

昨晩、NYのLe Poisson Rougeでレノンの31周年の追悼コンサートが開かれ、私はお手伝いに対するお礼として、VIPとして招待されていきました。そしてこのVIP招待は、舞台裏でアーティストにも紹介してもらう、凄いものです!

後ろの立ち見席は朝の7時半ごろの横須賀線の様にすし詰めですが、私の席はかぶりつきで、ろうそくの乗ったテーブルもあって、最高です。そして、アーティストがステージに上り下りするところとかも手が届く距離で見えます。さらに、マスコミが沢山入って(カメラマンが20人くらい忙しそうにカシャカシャずっとコンサート中写真を撮っていました)、彼らが時に舞台に乗り出して、写真を撮っているのも良く見えます。お客さんは気分が高じると、手拍子を始めたり、奇声を上げたり、一緒に歌い始めたり、クラシックの演奏会とはずいぶん違う雰囲気です。前半の終わりでは演奏会に貢献した人たちの名前が挙げられ、感謝の表明がされました。私はこの31周年追悼コンサートには直接は関わっていないのに、名前が呼ばれてビックリしました。お客さんは絶対わたしが誰か知らないのに、熱狂的に奇声と拍手で挨拶してくれました。

でも、私はちゃんと知っている曲は「イマジン」だけでした。「ストロベリー・フィールド」は何かの小説に書いてあったから題名は知っていた。でも皆が口パクしたり、一緒に歌ったりしているのを見て、これはまったく違う世代、違う文化だなあ、と思いました。演奏会の前に舞台裏に連れて行ってもらって沢山のアーティストに紹介してもらいました。私は、これが凄い光栄な事だ、ということは知っています。しかし(特に演奏会の前であったので)MCとアーティストの区別もつかず(MCはラジオのMCで有名な人だったようです)、ちょっと恥ずかしかった。アーティストは

Richard Barone, Glen Burtnik, Chris Campion, Marshall Crenshaw, Mike Doughty, Steve Forbert, Lucy Kaplansky, Zeb Katz, Betty LaVette, Natalie MIshell, Rich Pagano, Chrissi Poland, Joe Raiola, and Toshi Reagon

(MC John Platt)でした。この中で凄いと思ったのはソウル・シンガーのBettye Lavetteです。舞台裏で会った時から「この人はなんか雰囲気が違うなあ」と思いましたが、私に言わせるとずば抜けてよかった。Toshi Reagonと言うソウル・シンガーも洗練されている、というのではないけれど、凄いエネルギーでした。Chrissi Polandという人も上手かった。

芸術と言うのは鍛錬して培う職人技と、個性や瞬発力と言った先天的な物のかね合わせだと私は思っていますが、

ポップの場合、この職人技の部分が少なくても成功できるんだなあ、と思いました。男性歌手の多くは音痴だった。

一般的に女性のほうが(少なくともこのショーにおいては)上手かったのは、なぜでしょう?

私はやはりクラシックの方が好きだと思いました。

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *