Poco Piano

全音階と半音階とは?Poco Piano 視聴数第一位!

古代文明からこっち、音楽の無かった文明と言うのはありません。 ネアンデルタール人も、言語は持っていなかったけれど声の抑揚や音量、長短などで意思疎通をしていた、と言われており、考古学者の中には「これはメロディーだ。であるからして、音楽は言語よりも先に在った」とする人も居ます。 人間性の中には自然な音楽性と言うのがある、と言っても過言ではないと思います。 そういう基礎的豆知識をピアノでのデモンストレーションを交えながら紹介したのが、私のYouTubeシリーズ、Poco Piano. 15エピソードから成るシリーズで、基本的に一つのヴィデオは5分以下。主に大きな概念について話していますが、話の進行上どうしても基本的な音楽理論についてもいくつかエピソードを費やして紹介しています。 そしたらびっくり!! 全音階とか半音階と言う技術的な概念を説明した私のYouTubeヴィデオがなぜかダントツに視聴数が多い。 ...需要が多いのかな? 「やっとわかった‼ ありがとう。」「宿題をするのに検索したらこのヴィデオにたどり着きました」などと、コメントでも感謝されて、嬉しくなってしまう。 ...ので、今日は全音階(Diatonic)と半音階(Chromatic)の音楽についてブログを書きます。 まず、オクターブと言う概念を理解しましょう。簡単です。ドレミで言えば、ドからもう一つ上のド。レからレ。ミからミ。この2つの音の間の距離がオクターブ。(Octと言うのは『8』を意味します。Octopus(タコ)は8本足なのでOctopusです。ドレミファソラシド。ドから数えて一オクターブ上のドは8個目の音です。) このスケールの中の7音だけを使って他の音を全く使わない音楽を『全音階』、と言う風に言います。例えば『きらきら星』をハ長調で弾いた場合、ハ長調は白鍵だけの音階ですので、白鍵だけで全部弾けます。 この西洋音楽の7つの音のスケールですが、実はドとレの距離と、ミとファの距離は同じではありません。オクターブを12等分に分けて、それを組み合わせているのです。12等分に分けると、こうなります。 ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド。 12等分にされたオクターブの隣りあわせ、一番小さな音と音の間の距離を半音(Half Step、またはSemitone)と言います。半音を二つ重ねたもの、例えばドからレの音は間にドのシャープをはさんで、全音です。西洋音楽の7音スケールは全音を5つと半音を2つ組み合わせたものです。 この7音のスケールに属さない半音階を隠し味の様に入れることをChromaticism(クロマティシズム、または半音階主義)と言います。Chromaの語源はラテン語やギリシャ語の『色』を意味する言葉から来ています。要するに、まっさらな全音階の音楽に色を加える、と言う感じです。モーツァルトなどの古典派だと隠し味のように使われますが、ロマン派近くになってくるとカラフルになっていきます。 先ほどのきらきら星にクロマティシズムを加えると、こうなります。 このエピソード全編はここでどうぞ。英語ですが、ある高校の校長先生に「音楽の知識も英語力も両方つくよ!と生徒に勧めています」と言われて、うれしくなりました。 ...いかがだったでしょうか?こういうブログはお好きですか? よろしければコメントやシェア、そして私のYouTubeチャンネル登録、お願いします! 私のYouTubeチャンネルはこちら:https://www.youtube.com/c/MakikoHirata ついでにFacebook ファンページ英語版:https://www.facebook.com/musicalmakiko/ そして最後にFacebookファンページ日本語版:https://www.facebook.com/HirataMakikoSupporters/?ref=bookmarks これから音楽博士オンラインで参上!色々デジタルマーケティングを展開していきます。応援してください。

全音階と半音階とは?Poco Piano 視聴数第一位! Read More »

パリデビュー、大成功!Poco Pianoエピソード#11も!

昨日は何を食べたんだか… 朝はしっかりヨーグルトと黒ゴマ黄な粉のバナナ、日本から持ってきたインスタントの粉ポタージュにおとといの残りの全粒紛バゲットを落として、食べたのですが、昼と夜はカロリーメートなようなものを食べて済ませてしまいました。歴史ある大学街の日本舘での演奏会が18時開場で、兎に角それに向けて休養を取ることを先決にしたのです。朝は昨日の夜最後にやった通し稽古の録音を聞き、じっくりゆっくり確認練習をしましたが、午後はもう弾きたい気持ちをむしろ抑える気持ちでベッドで目を瞑り、ぐったりなまけもの、で過ごしました。 そして演奏会は、26日の美浜ホールでの最後のリサイタルに向けてまだまだ課題を多く残すものの、素晴らしい聴衆とインスピレーション溢れる会場に恵まれ、それに支えられれて、とても喜んでいただけた様です。聴衆は主に今回の学会「国際比較文学研究会」の理事たちとその家族、そして一般のお客さま。比較文学と言っても文学を他の芸術分野と比較する、と言う分野もあり、音楽にとても詳しい教授も沢山いらして、そう言う方たちが本当に優しく聴いてくださり、私はちょっと感動しました。私の演奏の前にスピーチをしてくださったユージーンと言う教授は「東洋の女性が西洋音楽を演奏して比較文学の我々を楽しませてくれる。自分の文化に固執しないで、目を外に向けることに意義を見出す比較文学の学会に置いて、そしてこれからの世界の未来に願って、なんと適切な象徴でしょう!」と言ってくださって、私はとても感動しました。 演奏の終わった後は私は興奮が冷め切らず、自覚するような空腹感が無く、今回の発起人のK氏や色々なパリ在住の日本人の方々と一緒に打ち上げがあったのですが、フォアグラや魚介類などを(美味しいな)と思ってつまんだのですが、やはり少なかったようです -今朝起きたら凄い空腹感! やっぱり緊張したようです。 今日は一日オフ! 学部生の頃の友達に朝会って、その後学会のレジストレーションと開会式に出席します。 Poco Pianoのエピソードのエピソード11はこちらをどうぞ。

パリデビュー、大成功!Poco Pianoエピソード#11も! Read More »

エピソード9は「5音階、8音階で演出する別世界!」

昨晩は三鷹のギャラリー「静」さんにて、日本で3回目の演奏会を行いました。 もう7年目になる静さんでの演奏会では、毎回来てくださる聴衆の方も沢山いらして、 音楽論の飛び交う、とても楽しい、刺激的会となりました。 今週の土曜日はいよいよみなとみらい!頑張ります。 さて、今週のエピソードでは音階を変えるだけでいかに音世界が変わるか、と言うお話をしています。 同じメロディーを長調から短調に変えるだけでもすごい変化ですが、 西洋音楽の7音階から離れて、東洋を彷彿とさせる5音階や、6音階(半音を使わない)を使うと 全くの「別世界」の音楽になる、と言うデモンストレーションをしています。 こちらでどうぞ!お楽しみください。

エピソード9は「5音階、8音階で演出する別世界!」 Read More »

エピソード8「短調のスケールについて」

エピソード8のご紹介です。 短調のスケールについて、喋っています。 書きたいことは沢山あるのですが、毎日練習、勉強、リハーサル、そして日本に居る家族、親しい友人・知人との積もる話しで、毎日睡眠不足の上、これからどんどんスケジュールが過密に… 今日はもう寝ます!

エピソード8「短調のスケールについて」 Read More »

エピソード#7は「暗号を秘めた楽曲」

日本は本当に素晴らしい国だと思います。 何を食べても美味しいし、電車はぴったり時間通りだし、道行く人は優しいし… (私は方向音痴なので、一日3回くらい見知らぬ人に道を尋ねるのです) やることは一杯あるのに、つい家族と団欒してしまい、ブログ更新が今日になってしまいました。 今日のエピソードは「暗号を秘めた楽曲」。 スケールの音をアルファベットに見立てて、それでメッセージを音楽に託す方法を検証します。 このエピソードは編集が一番大変でした。 メロディーを最後から弾いたり、移調したり、逆さま(上がる音形を下げて、下がる音形を上げて)に弾いたりするのですが、その度に字幕が出る場所を上げたり、下げたり、逆さまにしたり。。。 「ヴィデオ編集のヴィルテュオーゾ、マキコ」と呼んでください。

エピソード#7は「暗号を秘めた楽曲」 Read More »