March 13, 2010

「真夏の夜の夢」、生徒会、その他

コルバーンは、私は今、アーティスト・ディプロマと言う課程に属している。これは学部以上の学位を持っている学生が、演奏家として腕を上げるための修行を積み、演奏活動をどんどん広げる間、生活を保障し、良い先生と勉強する機会を与える、と言う趣旨のプログラムだ。自由に演奏旅行や、コンクールに出るために旅行出来るよう、義務付けられているのは、各週のレッスンと、一学期に一回の室内楽演奏だけで、後はクラスなどは全くない。でも、私は暇が在る時は学部生のクラスを聴講したりする。今週から「音楽を触発した文学」と言うクラスの聴講を始めた。今やっているのは「真夏の夜の夢」。今日のクラスではタイテイニアのセリフを皆の前で指名されて朗読した。ちょっと緊張したけど、皆に褒められて、気持ち良かった。そう言えば、私は朗読が好きだったんだ。 私は選挙で当選して今生徒会に属している。今日は、生徒会のミーティングが在った。コルバーンはまだ出来たてほやほやの学校だから、お金は沢山あるけれどその使い方とか、方針とか、そういうものが非常にあいまいだ。私はこれから卒業するけれど、コルバーンにはこれからどんどん成長してほしいし、今の生徒会のメンバーも皆そう言う気持ちだから、一生懸命話し合った。普段は気楽に話せないようなことを、無礼講で思いっきり話し在ってすっきりした。 私が問題意識を持っていることは、やっぱり皆も問題に思っていたんだなあ、思い切って色々話して良かったなあ。 今日はかなり頑張って練習がはかどった。良い日でした。明日は友達と皆でスケートリンクに遊びに行きます。 明日から、一週間の春休み。

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昨日在った、嬉しいこと。

色々、嬉しいことが沢山在った。 一つは、ちょっと長い話しになるのだけれど、私が2007年に出したCD、"Etudes, Seriously"についてだ。 このCDを出そうと思ったきっかけは、プロコフィエフの「4つのエチュード」作品2を勉強中にこの作品の良い録音が皆無だと言うことを発見したからだ。作品2と言うことで、若い(プロコフィエフはまだ学生だった)時の作品出し、超絶技巧なので弾こうと思う人が少なく(私も始めは怖気づいていた)、この練習曲集は余り知られていない。キーシンがこの4つの中から3番目だけを弾いているけど、彼の演奏はちょっと指任せで速過ぎる。プロコフィエフピアノ曲全集の録音を出している人は、(しょうがなく)と言う感じで、この作品2も収録しているが、本当に妥協の多い録音ばかりだ。私はこの曲は素晴らしく効果的で、音楽的価値が在る作品だと思うので、ちゃんとした録音を残しておきたかった。でも、CDと言うのは出す過程においては色々頑張るけど、出しちゃった後と言うのは、他のプロジェクトも沢山あるし、忘れちゃう。ところが、私の先生が学部生の女の子に「マキコがプロコフィエフの4つのエチュードを素晴らしく弾く。彼女が卒業する前に勉強しなさい」と言ってくれたのだ。この子がツトツトと練習室で練習しているのを聞いて、びっくりした。先生がそんな風に言ってくれた、と聞いて凄く嬉しくって、その子にCDをプレゼント。この子は韓国人でまだ少し英語が不自由だし、多分性格的にもちょっと静かな感じの子なのだが、CDを上げた次の日(昨日)、興奮してロビーで呼び止めてくれた。「凄い!You are so good!!」と言ってもらって、恥ずかしい位嬉しくなってしまった。そう言えば、あの曲は頑張って練習したなあ。そして、こういう風にもっと色々な人にこの曲を知ってもらいたい、もっと弾いてもらいたい、と思って録音したのだったなあ、と思いだした。 もう一つ嬉しかったのは、あんまさんにマッサージしてもらったこと。コルバーンは、何度も書いている様に、学費、寮の滞在費、食費と全生徒(120人)に無料で支給しているが、その他にもさらに、無料で演奏会の入場券を配ったり、毎年恒例でディズニーランドに遠足や、サーフィンのレッスンや、至れり尽くせりしてくれる。あんまさんに来てもらって期末や中間試験の時に生徒に無料でマッサージ・サービスが在るのも今年新しい試みだ。とっても気持ち良かった! もう一つ嬉しかったのもコルバーンのこと。コルバーンの寮の食事と言うのは、私は個人的には寮の食事としては素晴らしいと思う。毎日ピザと、出来あいだけど寿司と、サンドウィッチと、サラダと、スープ2種類が在り、そのほかに日替わりで、パスタとか、中華の炒め物とか、お魚とか、色々ある。寮の食堂だけど一般公開もされていて(そうしなきゃ、120人相手にこんなに豊富なメニューは無理)、結構毎日にぎわっているし、私は普通のレストランに比べても良い質・内容だと思うのだが、皆は結構遠慮なく文句を言う。その文句に応えて、カフェテリアの人たちは色々工夫をしてくれる。昨日は初めての試みとして、インド料理を出してくれたのだ! これは近くのインド料理屋さんに届けてもらって出すのだが、びっくりするくらい美味しかった。いつもは文句の多い私の学友たちも、皆感心していた。問題は、すぐ売り切れてしまったことだ。でも、私は早めに夕飯を食べたので、大丈夫でした。

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