November 28, 2010

怒りvs。笑い

「どうしようも無い状況に出会った時、笑う人と怒る人、二通りいますが、マイケルさんは気を付けて笑う人をお嫁さんに選んだので、幸せに暮らしていました」。。。これは子供のころ読んだ童話に出て来た一文です。子供心に何だか感銘を受けました。 「マキコは『となりのトトロ』のメイに似てるね。どうしようもない状況に出会うと、普通の人みたいに泣くんじゃなくて、口をへの字に結んで、めくらめっぽう行動に出る」と、友達に言われて大笑いした事が在ります。この友達は韓国人で、この人が『となりのトトロ』をそこまで熟知している、と言うのもまた感慨深かったのですが、もう何年も昔の事なのに未だに覚えているのは、このコメントが妙に的を付いている様な気がしたからです。トトロを知らない人の為に説明すると、さつきとメイと言う姉妹は、お母さんの長期入院中、お父さんに連れられて物凄い田舎に引っ越して来ます。財政難とか、そういった深刻な状況が想像できますが、そう言う事は映画の前面に全く出てこず、二人は物珍しい田舎の暮らしを満喫しています。でも、お母さんの退院がまた先送りになってしまった時、それまでの我慢が一気に家族内で爆発してしまいます。メイは4歳と言う設定なのですが、お母さんの退院の先送りが決まった時、地団駄を踏んで怒りまくり、お姉ちゃんに叱られると、お母さんの為に一生懸命畑で作った野菜をしっかりと持って、遠い病院にお母さんを訪ねるべくめくらめっぽう走り出して、行方不明になってしまいます。私の友達はこのシーンの事を指していたのです。 最初に引用した童話では、どうしようもない状況に出会った時笑う人の方が怒る人よりも良い、と明らかに暗示していましたし、私もそう思って育ってきました。そして私がどちらかと言うと「怒る人」である傾向を好ましく無いと思い、変えたい、変えよう、と思って努力して来た気がします。でも、この頃少し考えが変わりました。笑い、と言ういのが受動的な反応で在るのに対し、怒りと言うのはエネルギー(少なくとも瞬発力)につながる、能動的な反応ではないか。怒る対象と言うのは吟味しないと、エネルギーの無駄遣いになるし、怒る価値のある対象、あるいは怒ってどうにかなる状況と言うのは限られているかも知れないけれど、怒りが必ずしも悪いと言う事は全く無い。ユーモアのセンスと言うのは絶対に必要だと思うし、本当に素晴らしいユーモアと言うのは状況を変えるパワーを持っていると思うけれど、余りに多くの場合問題を回避、あるいは無視してしまっていると思います。 笑えたり、泣けたりした方が、特に女性としては、得だなあ、と思う事が在る今日この頃、自分を励ますために書き出してみました。特に今、何かに対して怒っているわけではありません。ただ、こういう受動的な姿勢が、特に女性に在って、好ましいとされる事に関しては、ブログを書く位には怒っても良いのかな~?ちなみに冒頭の童謡の作者は女性なんです。

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充実した非練習日

ここ数日、無視しようと努力をし続けていたけれど、 今朝起きたら疑いの余地なくのどが痛くて、しかも外は土砂降りの摂氏7度。 (う~ン、この感謝祭の週末は一杯練習しようと思っていたけど、この雨の中をこの体調で自転車漕いで学校まで行くのはちょっと非生産的だなあ。)と、急遽作戦を変えて、宿題を片付けました。学期末なので片づける宿題は沢山在ります。この日は午前11時から11歳の少女のレッスン、それからお友達と昼食、動物園、そして夜また練習と言う予定だったのですが、11時まで家にいて、レッスンには少女の母親に事情を話して車で迎えに来てもらい、友達とは昼食だけ参加して動物園はパスするつもりでした。ところが少女はかわいらしく一生懸命で、レッスンは楽しく、昼食会はさらに盛り上がって大変楽しく、私はすっかり良い気分になってしまい(脳内モルヒネは免疫力を高める)と言うつぶやきながら楽しいままに動物園に同行!この頃にはカラリと快晴で(日光はビタミンを多く含んでいる)とか、動物園に行く正統的な理由は幾らでも思いつきます。ところがこの動物園で、大変愉快な、絶対一生笑い話の、しかし風邪には最悪のハプニングを体験してしまったのです。 諏訪湖など、ちょっと観光地的な水遊び場でレンタルしている、ペダルボートをご存知でしょうか?何故か良く白鳥の格好をしていていて、足でキコキコ漕いで水の上をゆっくり進んでいくちょっと滑稽な乗り物です。私は子供の頃家族旅行の時これをやった思い出が在って、動物園のあるメモリアル・パークの池でも同じレンタルをしている、と分かった時はとても嬉しかった。そして皆で「じゃあ、借りよう!」となった時、(水上はさらに気温が低いだろうウなあ)と思いつつ、反対しなかったのも認めます。このペダルボートは4人掛けで、足こぎをする二人が前部に座り、残りの二人は後ろ向きに(漕いでる二人と背中を合わせる格好で)座る形になります。前には男の子二人、後ろには私ともう一人女の子が座る事になりました。池は結構大きく、カモやハクチョウなどの水鳥も多く、真ん中には大きな噴水が奇麗な水しぶきを空高く吹き上げています。遠くの岸辺で子供が手を振っているし、座っているだけでボートはスイスイ進むし、私と隣の女の子は良い気持ちでおしゃべりをしていました。前の二人も楽しそうにキコキコ漕いでいます。突然二人が「後ろの眺めはどう?」と、こちらを覗きこんできました。。。と、思ったら、ザ====!!!!っと音がして、一瞬何が起こったのか分からなかった!運転の二人が意図的に噴水の真下にボートを突っ込んだのです! もう土砂降りどころの騒ぎでは在りません! 白鳥ボートには小さな屋根が在って、デモ4人をすっぽりカヴァーするには小さすぎます。皆で争って屋根の下にもぐろうとおしくらまんじゅうになりました。物凄い水の量!滝の真下に来たようです。前方も予想を遥かに上回る水量に度肝を抜かれて、漕ぐのを忘れて屋根を求めてしまったので、私たちは10秒ほど噴水の真下でギャーギャー大騒ぎをする羽目になりました。きっと公園中に聞こえたのでは。。。ハハハ。 結局男の子たちがずぶぬれになりながら責任を持って白鳥を運転して、噴水は脱出。幸い携帯などの電気製品も故障なく、でも多分風邪の治療には、ならなかったような。。。 なんと、大学生活をしているんだ、私は。普通に年齢的に言えば、私は青春と言うよりは初夏に近い年頃なのですが、何だか生まれて初めて、絵に描いたような大学生活、青春をしている様な気がする。どう言うめぐりあわせで私の人生はこういう順序になったか知りませんが、感謝。楽しんでいます。

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