寒い!

今日ロサンジェルスの友達に電話したら、 「今、どこ? NJ? 寒いでしょ~、ヒヒヒヒ」と意地悪く言われた。 …そして、寒いのである!! 毎日零下、そしてNJのホームステイ先の私のピアノは地下にある。 セントラル・ヒーティングは20℃に設定してあるのだが、 地下に下りると、はっきりと分かるほど気温が低くなる。 今日の私は厚い靴下と、ダンサーが良く着るレッグウォーマー、ズボン二枚に 上半身にももこもこと3枚タートルネックを着こんでいる。 それでもピアノの鍵盤が凍えるように冷たく、弾いても弾いても指先が冷たい。 冷たい指先がかじかんで、上手く弾けない。 明日はクローデ・フランクのレッスンなのに。 ゴクリ、ゴクリと熱湯を飲み干しても何をやってもだめなのである。 まだホームステイに越して来たばかりの高校生の時、 地下で練習するのが寒くってコートを着込んで練習していたら 「コートは外で着るものでしょ!? 家出でもするつもり!?」 と、金切声をあげられた。 私は英語がまだ上手く喋れなかったし、少なからず反抗心も在ったのでだんまりを決め込んでいた。 何年か経って、保護者は地下と私の部屋のある屋根裏に少なからず隙間風が在った事に気が付き、 窓にプロスティックをかぶせてくれて、状態は少し改善された。。。はずなのだが... 寒い! 今では私は保護者の前では家の中でコートを着ることをしないし、 保護者は保護者で、セントラル・ヒーティングを地下で快適なように少し高目に設定してくれる。 お互い、良くここまで頑張って来たなあ、と思う。 国会図書館も寒かった。 古い書物を保管するのに理想の気温は10℃なのだそう。 さすがに10℃では無かったが、初日にオシャレをしたつもりでスカートをはいていた私は、 二日目からはズボンにぼこぼこの重ね着で、オシャレはきっぱりとあきらめた。 パーシー・グレンジャーと言うオーストラリア出身でのちにアメリカに帰化したピアニスト・作曲家は 何につけてもエキセントリックな人物だったそうだが 「自分は四季を信望する」と言って、冬は裸で氷漬けの家に住み、 夏は暖炉を炊いて厚着をして、「四季を信望」したそうである。 私は冬は暖かく過ごしたい…

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