韓国、一日目

韓国は日本にとても良く似ているけれど、ハングル文字を無視しても、絶対日本と間違えようが無い。 しかし、その微妙な違いははっきりと定義するのがとても難しい。もちろん、私の韓国初体験の第一日目のあくまで印象なのだが、敢えて言えば例えば。。。 1.使ってある色が、日本のものよりはっきりとした色。例えば電車の中のつり革が片方はショッキング・ピンクに少しだけブルーを加えたような色で、同じ社内のもう片方はほとんど蛍光色系の黄緑。 2.日本より少しだけゆったりしている感じがする。ちょっとサザエさん的な、「おお、マス男くん!」「お父さん、偶然ですね~」「そうだなあ、それじゃあ家に帰る前にちょっとだけ駅前でいっぱいやるか」的な光景が結構見られる。例えば地下鉄を上り下がりするエスカレーターを歩いている人がほとんどいない。みんな、当たり前のように突っ立っている。と、思ったら「危ないので、エスカレーターでは手すりにつかまり、歩いたり、走ったりしないでください」との表示があった。しかし、例えば日本でこういう表示があってもみんな従うだろうか?町を歩く人々のペースも日本よりゆったりしている気がする。 3.堂々としている。逆に言えば、見知らぬ他人への遠慮が少ない。例えば、車のクラクションが日本の100倍くらい鳴らされていると思う。それから、電車の中で日本人が本を読んだり、寝たり、そうでなくとも絶対目を伏せて(私はあなたのスペースを尊重しています!)と静かに強く主張しているのに対し、韓国人は大きく腰掛けて足を組んだりして、興味があるものはきょろきょろ見ている。 4.整形クリニックの宣伝がありとあらゆるところにある。目を大きくする手術の宣伝の「Before」と「After」の写真の「After」は全て、私には猫女にしか見えない。それから、足をまっすぐにする手術。顔を小さくする手術、手の指の長さを変えて、スラッときれいな手にする手術、なんていうのも宣伝されている。久しぶりに会った友達が「ねえ、私の顔、変化したと思う?」と嬉しそうに聞く。そういわれてみれば、鼻の形が変わっている。シリコンを入れて、0.3ミリだけ高くしたのだそうだ。それからレーザーで、顔のほくろなどもとっているらしい。つい最近、韓国人女性の整形のやりすぎを批判的に話していたばかりだったのでからかったところ、彼女いわく『整形』と言うのはメスを入れる物のみをさし、彼女がしたような「プチ整形」は彼女自身の批判の対象にはならないそうな。 5.スーパーでクラシック音楽が流れている!私が二日続けていったのは安売り専門スーパーで、ホテルの近くにある「イーマート」と言うところだが、昨日最初に入った時にベートーベンの難解とされる、一番最後のピアノ・ソナタが流れていてびっくりした。その後もゴールドベルグ(変奏曲第一番だけ、なぜか)、アルベニス、など割と通好みのものばかりかかっている。時々管弦楽曲も混ざるがピアノ曲が多い。なぜ!?私の母が通うスーパーでは「おっさかなおっさかな、今夜はおっさかな~♪」と言う魚介類コーナーのテーマソングがいつもかかっていると言うのに。。。 6.なんだかちょっと日本よりも雑然としている。これは町並みのことだけではなくて、人の流れとか、全て。日本の整然さに比べてもっと人間味がある、とも言える。やはりサザエさん的。 アメリカに居る、私が日ごろ接している音楽留学生の韓国人はほぼみんなすごくおしゃれできれい。でもこういう娘さんたちは特権階級の例外で、韓国にも庶民的な人はいっぱいいる、と言うことが今日分かってちょっと安心した。なぜか、何度もサザエさんと比べてしまう。私にはとても好ましい、ちょっと不思議と懐かしい感じです。 一つだけホームシック。今日はお昼をかなり遅く、しっかり食べたので、夕飯はスキップしようかなあ、と思うぐらいだったのですが、突然丸いしょうゆせんべいが一枚だけ食べたくなったのです!駅からホテルうにつくまでの徒歩5分の道のりで目につくコンビに全て(4つありました)と、昨日入った「イーマート」に入り、血眼になって探したのですが、不思議なことにかっぱえびせんや「コアラのマーチ」はあるのに、しょうゆせんべいが無い!しょうゆせんべいが食べたい…

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