May 2013

ポコ・ピアノ#4!「万国共通声の抑揚を反映するメロディー」

毎週水曜日にポコ・ピアノのエピソードを一話ずつ紹介しようと思っています。 4週目の今日は、4話目「Medloy as an Inflection of our Universal Vocal Inflections」。 私たち人間は声を使ってコミュニケーションを図りますが、 発声はただ単に言葉を伝達するだけでは在りません。 声の抑揚や調子を通じて、感情状態や、人間関係、自分の性格など、 色々なことを表現しています。 単純な例でいくと、質問は文章の最後のあがりますよね? これはほとんどの言語で万国共通なようです。 興奮している時は声が自然と高くなりますし、 逆に低い声は、落ち込んでいる時や、緊張している時、などなど。 そう言うものを反映しているのが、良いメロディーでは、と言うのが今回のテーマです。 リンクはこちら。 お楽しみ頂ければ幸いです。

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勉強3日目、進行報告

ヒューストンを発つ、その瞬間から受験勉強を開始する!と決めていました。 そして自分との約束に従い、ヒューストンの空港での待ち時間から、音楽史の教科書を読み始めました。 読んでいるのは日本語訳でもスタンダードとなっているグラウト・パリスカの共著、『西洋音楽史』。 試験は音楽史だけでは勿論無く、音楽理論、そしてピアノに関する一般知識と 格主題4時間ずつの筆記試験とそれに続く口答試験があるのですが、 まず音楽史から始めるのは歴史的背景が無いからには理論も分析法もピアノの知識も 無意味に近くなってしまうからです。 私は何故か移動中に物凄く集中できるのです。 特に、締め切りを自分に課した場合(例えば『着くまでにプログラムノートを書き終える』など)、 自分でも驚くほど効率よく仕事をする事が出来ます。 理由はいくつか考えられます。 1.他に面白いことが無いので、集中しやすい。 2.時間厳守。 3.座っていると、ドリンクなどを持ってきてくれる。 兎に角、私はこの辞書の様に分厚いハードカヴァーの教科書の最初の二章を 一日の移動日で、熟読し終えたのです! しかし、そこからがいけません。 飛行機内は狭く、コンピューターを使ってノートを取ることを断念した私は、 教科書に直接簡潔な覚書をする事のみにしぼり、熟読に徹しました。 でも、移動日の後、コンピューターを開け、年号、大事な用語のリスト、などなどのノートを取り始めたら、 とたんに勉強のペースも集中の度合いも減ってしまったのです。 私の弱点は物凄い近視に在ります。 勉強の対象の詳細にこだわり、どこまでもどこまでも狭く深く追求したくなってしまうのです。 でも今回の試験は石器時代から現代まで、 広く、ひろ~く、時代の大きな流れを掴み取らなければいけません。 さらにいけないのは、コンピューターでノートを取っていると、 どうしてもインターネットを駆使して 更なる(どうでも良い詳細に関する)リサーチをしたくなってしまうことです。 そしてリサーチついでにメールチェック、フェースブックチェックなどを実にこまめに行ってしまいます。 今日からはメールとフェースブックは朝起きてすぐと、夜寝る前だけ! グラウトは飛行機の中での様に、取りあえず最初は教科書の熟読に集中。 教科書に直接行う覚書を、あとからコンピューターへ作るノート作成を念頭に行い、取りあえず読破目標! それから練習と勉強のバランスも大きな課題です。 昨日は一時間ずつ、タイマーを使って交互にやろうと試みました。 その心は、私は締め切り直前にダーーー!、と猛ダッシュではかどるので、 一時間ごとにすれば、最後の5分のダッシュで物凄い効果が一日で上がるのでは、と期待したからです。 しかし、切り替えが難しく、一時間は短すぎる、と言う結論に達しました。 今日は2時間にして見ます。 それからもう一つの試み。 ノートを買って、勉強と練習の記録を取るのです。 何をどのように行ったか。次はどのように効果を上げるか。 頑張ります!

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ポコ・ピアノ、エピソード#3は「リズム」!

ちなみに今日は、朝の6時半に相棒に運転してもらってヒューストンのブッシュ空港に行き、 夕方NYに着きました。 昨日の夜は真夜中過ぎまで荷造りだったので、途中少しとろとろしましたが、 音楽史の教科書2章を読破! 今日から私の受験勉強生活が始まります。 さて、ポコ・ピアノ。 毎週水曜日に宣伝します。 エピソード1の「拍」、エピソード2の「拍子」、そして今回3は「リズム」です。 なぜ、西洋音楽で「リズム」と言うのは一番実験的な動きが少ないのか? リズミカルな曲にジャズや、他の分野の触発を受けている曲が多いのは? シンコペーションとは? こちらのリンクでご覧下さい。

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Poco Pianoエピソード#2をプロモート中!

毎週水曜日のアメリカ時間の夕刻に 私のYoutubeシリーズ「Poco Piano」を一つずつ、ソーシャルネットワークなどを通じて宣伝をする、 と決めて、2週目。 今日はエピソード2を今、フェースブックに乗っけたところ。 19時と言う時間が良かったのか、たちまち「いいね!」とかコメントを沢山頂き、ホクホクしている所です。 1回目の音楽の拍は人間の心拍数と関係ある、と言う話しの続きで、 今回は拍子の話し。 3拍子、4拍子と言う、一小節の中でのそれぞれの拍の違った役割。 さらに、音楽の記譜法が最初に設立された中世では、 「完全拍子」と言うのは3拍子でした。 これは、2本の足を持ち、歩くたびに1、2、1,2と2拍子を感じている私たちにとっては 不自然なことです。 それでは、なぜ3拍子が「完全拍子」? 答えはYoutubeで!

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長澤信子著『台所から北京が見える」について

ご自分も何十人ものピアノの生徒を抱えているのですが、 この頃縁あってご自身の演奏の助言をさせて頂いている、大変聡明で行動力のあるYさん。 時々、お勧めの日本語の本をお貸ししてくださるのです。 日本語に飢えている私にとってはたまらない楽しみです。 その彼女のお勧めで読んだ、長澤信子著「台所から北京が見える」。 36歳になってから著者が「ライフウォーク」として始めた中国語。 1969年のこと。まだ中国と日本の国交は断絶状態の時代である。 それに全力投球して、しかも勉強の経費を賄うため、途中で看護婦の資格まで取って働きながら、 家事、子育て、看護婦としての仕事、そして中国語の勉強をこなし、大学にまで行って、 1978年に日中平和友好条約が結ばれてからは、公の場や、旅行会社の依頼で 中国と日本を行き来するキャリアウーマンとなった女性の手記である。 彼女の勉強の仕方が凄い。 1.リスニング 台所と(流しの水を流す時は必ず同時にスイッチ・オン)、脱衣室(洗濯中と入浴中用)、そして居間と寝室にテープレコーダーを置いて、中国語の漫才や朗読を繰り返し聴く。 辞書も台所、洗面所、枕元、食堂、あたりを見回せば必ず辞書が目に入るようにして、まめに辞書を引く。 2.朗読 百本のマッチを空箱に入れて、教科書の朗読5分間位分を、家事の合間などに2、3回ずつ朗読して、マッチ箱が全部ふたの方に移動するまで、繰り返す。 3.カードに考えをまとめる(梅棹忠夫著『知的生産の技術』にヒントを得て) 京大型カードを一万枚注文して(カードに新しい知識を書き留める注文をつけるため、1万枚を机に積み上げた)新しい単語や、中国文化に関する豆知識を片方に中国語、もう片方に日本語で短文にまとめる。 梅棹忠夫氏によると『ノートに書かれた知識は、しばしば死蔵の状態に陥りやすい。カードの操作の中で一番重要なことは、組み換え作業である。知識と知識とを色々に組み替えてみる。そうすると一見なんの関係も無いように見えるカードとカードの間に思いもかけない関連が存在することに気がつく。その時、すぐにその発見をまたカード化する。』 凄い! これから受験勉強を始める私にとっては襟元を正すような気持ちにさせられる。

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