朝8時から夕方6時まで教えて。

教えるのは、楽しみだ。 子供ってリアクションが本当に面白い。 4歳の時から教えているF君は、先週風邪でレッスンをお休みした。 治って出てきたと思ったら、今日はお兄ちゃんのA君が風邪でレッスンをお休みとか。 元気にレッスンを始めたのだけれど、途中からふにゃふにゃ泣き始めた。 もう6歳になったF君だけど、泣くのを見たのは初めてである。 「どうしたのかな~」 できるだけ、ゆったりと聞いてみた。 すると 「お家に帰りたい」 と言って泣いているのである。 良く聞いてみると、5日間学校をお休みして、今日初めて登校して、 風邪でお休みのお兄ちゃんが心配だし、なにしろママが恋しいのだそうだ。 しゃくりあげて泣いている。 う~ん、面白い。 いつも嘘をつく子がいる。 練習できなかった理由のウソ。 楽譜を忘れた理由のウソ。 まだ8歳だから、ちょっと尋問すれば嘘か本当かすぐわかる。 この子は実に楽譜を持ってくるのはレッスン4回に一回くらいの確率。 まあ、親にも問題があると思うけれど。 ところが、全く練習しないと思われるこの子が、 教えたことはすべて見事に覚えているのだ。 夏休み2か月を挟んでもなんのその。 リズムの数え方、音符の読み方、拍子のとり方。 するすると理解も記憶もずば抜けている。 どう言うことなんだ。 物凄い美人もいる。 まだ9歳だけれど、信じられない目の大きさ、まつげの長さ。 髪のカールも完璧。 何だかいつもぶかぶかの服をだらしなく着ているのだけれど、 それまで意図的にファッションとしてしているように見えてくる。 この子、自分がどれだけの美人か全く気が付いていない。 そして、ピアノの飲み込みを見ていると、かなり頭が良いのである。 内気で、社交的とはお世辞にも言えない。 いつも夢見がちで、自分の想像の世界で楽しんでいる感じ。 その容貌が、彼女の夢と野望の妨げにならないことをただ、ただ祈るのみである。 そうやって、木曜日は朝の8時から夜の6時までほぼぶっ続けで教える。 楽しいから、気にならない。 お家に帰っても元気いっぱいで(さあ、今から論文のリサーチでも)と思う勢い。 でも、一旦夕飯を準備して、パジャマに着替えて、コンピューターを開くともうだめ。 どっと出てきたリラックス感と言うか達成感と言うか、要するに疲労で、 もう放心状態である。 でも、「じゃあブログは書けるけれど、論文は書けないのですか」と言われると、 ちょっと言葉に詰まるのだけれど。。。 そう言えば、アマチュアピアニストコンクールの優勝者にはお医者さんとかがいるとか。 一日働いて、帰ってきて子供と夕食をとり、 子供が就寝した後3時間毎晩練習するのだそうだ。 おおおお。私も頑張らねば。

朝8時から夕方6時まで教えて。 Read More »