トイレに行く時間があるならば…

教えていると、段々常套句と言うものが出来てくる。
私の常套句は色々あるのだが、その一つは
「トイレに行く暇があるならば練習する時間もある」と言うのだ。
大人の生徒さんにも言ったりするが、
大抵はまだ下ネタで笑い転げる年齢の若い生徒に言う事が多い。
子供だって皆、忙しい。
お稽古事、学校の宿題、テスト勉強…
でも、だからと言ってレッスンの前の日に1時間練習するのじゃ、ダメなんだよ。
本当に忙しかったら一日10分でも良いから、「毎日やる」と言う事が大事。
毎日やることで脳がピアノ・モードになる慣習が付く。
練習の準備に費やす時間、そして練習の後の時間と言うのは
脳はすでにピアノ・モードの準備と起こった練習の復習をしている。
皆、ご飯食べる時間はあるでしょ?
トイレに行く時間もあるでしょ?
そしたら、ピアノのために10分作ることは絶対に可能なんだ!
…と言うのがお決まりのお説教です。
一回お説教した後は、「トイレ…」と言うだけで通じるので楽である。
しかし、同じことを自分にも言い聞かせる。
最近、特に充実している。
返信を要するメールが毎日怒涛のように押し寄せる。
会わなければ行けない人、済ませなければいけない用事、と言うのも必ずある。
その中で何とか練習し、論文執筆し、運動し…とやっているとどれかがおろそかになってくる。
でも、その時自分に「トイレに行く時間があるならば。。.」と言ってみるのである。
トイレに行く時間があるならば…
―ブログも書ける!
―1時間でもちょっとの前進を論文でも練習でも達成できる!
―1分の待ち時間にはストレッチができる!
充実しているのは、本当にありがたい事です。

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