Ask and you shall receive(求めよ、さらば与えられん)


博士論文のリサーチの過程で
「これは凄い学者だ!」と思う人が何人か出てくる。
その中の何人かは、何冊もの著書や監修した本や記事を読ませてもらったりする。
その中でも私がほとほと脱帽しているのが、William Weberと言う人。
音楽学者ではなく、歴史家である。
歴史の流れの反映として音楽史を捕らえていて、それが私には本当に面白い。
ところが、私の論文の一番大事なところで、ちょっと彼の記事と著書に矛盾が生じた。
こういう事である。
リサイタル、と言うのは「独奏会」の英訳だ。
リストが1840年にロンドンで演奏した際、自分の宣伝と批評でこの言葉が使われ定着した。
リサイタル(Recital)と言う言葉は動詞の「To recite(暗唱)」が語源とされている。
元々、1840年に「リサイタル」と呼ばれたのは、
当時としては型破りでリストが全く一人で演奏会をこなしたときに使われたが、
その後、他の奏者も交えて弾いた演奏会も「リサイタル」と呼ばれたため
リサイタル=独奏会ではなく、リサイタル=暗譜で弾いた演奏会、ではないか、と
Weber氏がThe Great Transformation of Musical Tasteで述べている(160ページ)。
この本今年の一月にホヤホヤの日本語訳が出版された。

音楽テイストの大転換


私はこれにクライついた!やった~、やっと裏付けが取れた~!
ところが…
オンラインの音楽辞書で一番権威のあるOxford Dictionary Onlineで
「リサイタル」と検索すると同じくWeber氏の記事で
「To recite=解釈」と読んでいるのである…
こ、困る…。
悶々と数分悩んだ末、私は一念発起をして、Weber氏のメルアドを検索し、メールを出した。
そしたら即、返事が来たのである!
しかも、私のトピックに非常に興味がある、と!!
そして私は「博士論文」と明記したのに「あなたののアウトラインは素晴らしい!」と。
嬉しい~~~~!!!!
しかし、Recitalと言う言葉が暗唱を意味しているかと言う点については
のらりくらりと逃げられている。
要するに、分かり得ない、と言うのがWeber氏の立場で、全くそうなのである。
でも、実は私はリサーチを進める上でいくつかRecital=暗唱の裏付けを取ってきた。
ので、明日、氏に報告。
もう一つ。
私は我ながら非常に劇的ないくつかの出来事を潜り抜けてきた。
何か起こる度に(いつか本にしよう)と思うことで乗り切ってきた。
最近、博士論文を書き終えたら、自分の本を書き始めよう、と決意した。
そして、ニューヨークタイムズ読書投票上位を誇る、ある女性著者にメールしたのである。
そしたら、今日電話でお話しが出来た!
しかも、物凄く勇気づけてくれ、適確なアドヴァイスを沢山もらえた!
そして2週間後にまた電話で話そう!と言われた!
適確なアドヴァイスその①。
英語で書くか、日本語で書くか、決める必要は無い。
まず、自然に自分の中から流れ出るままに、日本語と英語のちゃんぽんで書けるだけ書け!
その②
アウトラインとか、そういうのを最初に決めてしまってがんじがらめになるよりも、
兎に角毎日決めた時間を執筆に充てて、書き出せるだけ出したら、
その後書いたものをパズルのようにはめ込んで構造を決めれば良い。
その③
「これが終わってから書こう」と言うのは無し。
今日から書き始める。
一日一時間で良い。
今日から、毎日書く。
その④.
3冊、本を書く、特に自分の体験を本にする、と言う事に関する本を勧めてくれた。
早速アマゾンで買った!
嬉しい!