しばらく別世界に居りました。


5分前に締め切りがありました。博士論文の最終章を全部提出、と言う物です。

 

特に卒業がかかっているとか、そういう締め切りではなく、一応目標として私の論文指導の先生が「この日の夜から旅行で飛行機の中で読むから」と火曜日の4時を提示されたのです。でも、ここが正念場!と頑張りました。最後の数時間は(大好きなエリザベスが飛行機に乗り遅れてはいけない!)と思い、3時30分を目標に頑張りましたが、結局提出は3時52分でした。提出の一分前まで一言でも多くと、カタカタカタカタタイプしていました。今、飽和状態です。

 

木曜日から本気になりました。もう論文一筋。練習もしませんでした。本当に寝食を忘れました。何時間寝たとか、いつ何を食べたか、とかそういう事が気にならないのです。そしてコーヒーを飲まずとも、数時間の睡眠で目がぱっちりと冴えて、書き始めの文章とか、新しい理論展開などを思いついてベッドになんかいられない!ば~~~っと走って行って(忘れないうちに早く、早く!)という感じです。昼も夜も気にならない。トイレには文献を持って入ったり、逆に何も持たずに入って便座に腰かけてずっと論点の展開を考えたりしました。今朝は私が書いていたら、私の最高パートナーである野の君がスプーンでヨーグルトを運んで、タイプしている私に食べさせてくれました。

 

46ページ書きました。脚注は131個書きました。文献はどれくらいあったのだろう?ざっと見た感じで本が大体50冊位。学術論文の記事が、今数えたら意外に少ない20本位です。一生懸命読んで感銘を受けたのに、言及が出来なかった記事もあります。(こらえてけろ!)と一文章にまとめてしまった本もあります。

 

脳みその新しい部分が開拓された感じ。ノリノリの時は読んだ文献たちが頭の中で関連性を持ってお互い連結し、それがイメージの様にはっきりと見えるのです。書く時間がもどかしいほどです!このときは本当に(一生書きたい!)(私は物書きになる!)と思いました。自分の論文がもしかして世界を救うのではないか、もしかして私はこの論文をきっかけに教授職を提供されるのではないか、もしかして私は音楽関係の哲学の真理を理解してしまったのではないか…と、想像の世界で楽しく踊りまくっていました。

 

でも逆に何時間も、時には半日くらい、全く書けない時もありました。こういう時は苦しい。一つの事実にこだわってしまい、これの裏付けを取らないことには書き進めない!と強迫観念になってしまうのです。そこだけあとで調べて埋めても良いのに、気分的にそう出来ず、この文献を読み、あの記事を探し、と、檻の中のくまの様にウロウロウロウロしています。それから特にそういう強迫観念が無くても(次は何を書けば良いんだ?私は何を言ってきたんだ?大体こんな論文だれが読むんだ?)と、なんとなくぼーっとしてしまう時もあります。でも、そういう時は野の君と一緒に大好きなカフェで美味しいラッテと焼きたて最高チョコクロワッサンを一緒に食べたりして、乗り越えました。

 

全体的に、世捨て人で我武者羅だったこの約一週間を振り返ると、「非常に楽しかった!」と言うのが正直な感想です。こんな風な楽しさは初めて!でも、これは続けられません。非常に不健康だし、続ければ続けるほど周りに迷惑がかかる。大体私は、演奏活動だってしたいんです。その為には色々な交信や事務や、そして何より練習が必要!

 

これから年末に向けて、一応形がつけてある第一章と第二章に大幅に手を入れて、さらに「始めに」と「結論」を書いて、2016年の終わりまでに第一稿を提出します!でも規則正しく睡眠と食事を取り、もう少し普通にやることを誓います!