凄い人たち


8;30  寝坊(やばい!)、シャワー、身支度、朝食
9;20 キャンパスに移動、練習、図書館で録音を聴く
11   マーク・モーリスのリハーサル、ハイドンのホルン協奏曲(ニ長調)のオケ・パートを弾く
12   図書館で総譜の勉強("Singing Sepia" by Tania Leon)、楽譜の整理、録音を聴く
1    ニューヨーク時代お世話になった夫婦が訪ねて来てくれる、昼食、買い物
3;30  練習
4    Stephen Druryのレッスン("Boulez is Alive" by Judd Greenstein)
5-6  明日から始まる「ウェスト・サイド・ストーリー」の練習(ピアノとチェレスタ)
6- 寮に戻り夕食、総譜の勉強の続き、ブログ
今日のハイライトは二つ在って、
一つはMark Morris(舞踏家、振付家、自分の舞踏団を持っている)に会ったこと、
もう一つはStephen Drury (特に現代曲の演奏で知られているピアニスト、指揮もする)の最初のレッスンだ。
Mark Morrisは、(今ちょっとグーグルしたらば)恐れ入るような経歴のダンサー、振付家だ。
タングルウッドにはもう何年も来ていて、生演奏に合わせて自分の舞踏団の踊りを披露する。
今年は生徒の室内楽団に加えて、エマニュエル・アックス、ヨーヨーマなどの室内楽演奏も
マーク・モーリス舞踏団と共演する。
今日はそのリハーサルと言うことで、私がオケをピアノ用に編曲したものを弾き、
テンポなどのおおざっぱな打ち合わせをした。
マーク・モーリスのことはもう前から色々噂に聞いていて、
非常にユニークで、ユーモアにあふれていて、ついでにおかまさんだと言うことも
前知識として知ってはいたが、話に聞いていた以上に派手な人だった。
この前すれ違った時は、雨が降り、肌寒かったせいもあるが、
ショート・パンツとTシャツの上に非常に大きなバスタオルをマントの様に肩に羽織り、
颯爽と、ファッション・ショーで歩くように、芝生の上を闊歩していた。
色々なおかしいエピソードを聞いていたから、もう会った瞬間から笑いたかったけど、
やっぱり凄い人だった。
私はダンサーと言うのは、あまり知り会いがいないのだが、みんなそうなのだろうか。
総譜を読みながらリハーサルを聴き、
音楽楽典の知識で自分の意見を裏付けしながら、解釈について的確な意見を述べてくる。
ダンサーはこんなに音楽について詳しいのに、
音楽家でダンスのことをこれくらい知っている人がどれくらいいるか?
私はダンスのことはほとんど分からない。
そして皆に優しく、厳しい指摘の後は努力をねぎらい、
次いでに私のワンピースをべた褒めしてくれた。
リハーサルの最中に私が楽譜のページを整理するために立ち上がった瞬間に
「まあ、素敵なドレス! 見て見て、ビーズがキラキラして、とってもきれい!」
とリハーサルもそっちのけで、ドレスを褒めることに2分くらい徹してくれた。
照れくさかったが、うれしかった。
ショーが楽しみだ。
Stephen Druryについては、これからも書くと思うので、
とりあえず今日はレッスンから名言集だけ。

「楽譜にある強弱の指示を、音量に関するものと思わずに、その音・部分の性格描写だと思ってみよう」

「音をいつも新鮮な驚きを持って弾けるテンポで弾こう。
本当に音と音の間の距離をすべて聞けているかい?
惰性で、自分が出している音それぞれをいちいち聞かなくなることは、みんな良く在ることだけど、
それをすると、どんどんすべてが意図・意思の薄弱な「適当」になるよ」