和歌をアメリカで読む。

私と一緒に博士号を始めた作曲家のベン君は、学部生の頃一般教養のクラスで習った和歌に曲を付け、さらに色々な友達にその和歌を解釈し、訳してもらって物に同じく曲を付け、一つの組曲としたいそうだ。彼が選んだ和歌は以下。
Hachisuba no / nigori ni shimanu / kokoro mote /nani ka wa tsuyu o / tama to azamuku
これは『henjo』と言う人の和歌だそうだ。
私は中二の六月に日本を去って以来、日本語のクラスなど一つも取ってもいないし、古文と言うのは憧れは在るが、チンプンカンプンで在る。和歌も57577であること、季語を入れること位は知っているが、henjoと言う人はどう言う漢字なのか、いったい何者なのかも分からない。さらに、こうやってローマ字で書かれた和歌と言うのは、漢字が無い分余計に分かりにくい。しかし、「日本のWAKAに曲を付けたい!」と言うベン君の心意気は嬉しいし、多いに応援したい。
頑張ってグーグルを多いに利用し、ベン君を助けるべし! 助っ人募集。
アメリカでは高校の世界文学の所ですでにHAIKUをやる。そして俳句の英訳程笑えるものは、正直言って中々無いと思う。例えば、「古池や、蛙飛び込む、水の音」と言うのは良くアメリカの教科書に出てくる俳句だが、その訳しは以下。
The old pond;
A frog jumps in –
The sound of water.
何だか、わびもさびもシューっと蒸発してしまった様な良く言えばカラリとした、悪く言えば「だから?」と言う様な訳しで在る。でも、実に直訳そのものだ。それでも高校の教科書にわざわざ日本の俳句を一々紹介するのは、やはり日本の文化や歴史がそれなりに評価されている、と言う事なのだろうか。。。?
頑張って良い訳をベン君に提出する!

2 thoughts on “和歌をアメリカで読む。”

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