音楽家の使命

洒脱日記183:シェアする喜びと意義。

音楽家は、演奏をシェアするだけではない、と思います。音楽を極めるために費やして来た修練の時間や、世界から隔離されて浮世離れしたものに没頭して来たもの故の、主流ではない世界観・価値観など、社会に貢献できるものが色々あると思うのです。

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洒脱日記141:歴史と文化ー広島原爆記念日にちなんで。

体制の検閲が入ろうが入るまいが、私たちの脳は世界をできるだけ簡略化する事で理解したつもりになって安心しようとする傾向があります。でもその時に、私たちの感情の揺れ動きや現実の複雑さやニュアンスを感覚的に捉えるのが、美術や文化なのではないでしょうか?私は音楽は人間性の底力だ、と信じています。

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コロナ日記㉙:上を向いて歩こう

英語が不自由な在米日本人シニアのために元気になる音楽ヴィデオを依頼されている。クラシックと、懐メロを…と言われて、自分のアイデンティティーというものを考察する。脳神経科学的に言えば、10代半ばくらいまでに聞いた曲と言うのは、脳の発達の関係で特に大事なようだ。しかも、例えば認知症になってもその頃までに聞いた曲の記憶が一番残るようである。と言うことは、懐メロと言うのは高齢者にとって本当に意味のあるものなのだ。でも、私が「リンゴの唄」?

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「下町ロケット」に自己投影!私も頑張る。

リラックスしたい時、割とよく日本のテレビ番組をストリーミングで観る。 「深夜食堂」や「孤独のグルメ」は長さもちょうど良いし、幸せな気分にさせてくれる。 「新ゴジラ」も楽しかったし、「テルマエ・ロマエ」には大笑い、「3丁目の夕日」には涙した。 最近立て続けに観ているのは「下町ロケット」。 中小企業診断士を父に持つ私と、技術者より科学者の野の君と二人で手に汗を握って観てしまう。   阿部寛演じる主人公、精密機械製造業、「佃製作所」の社長佃航平は 夢と誇りと技術とのこだわりを貫き、社員からの人望も高い。 ところが、その技術力やパテントを大企業が狙ってきて、買収交渉や訴訟など難題を突き付けてくる。 世界に誇れる技術と可能性があるのに、大企業からは「町工場」とその雇用人の数や予算で鼻で笑われたりする。 何世代の付き合いがある銀行も「夢よりも営利」で肝心な時に剣もほろろ。 でも、社長は信念と道理を通し、人と運命を動かしていく。 私はどうしても自分を佃航平と佃製作所に重ねてしまった。 私にも世界に誇れる技術と世界中演奏旅行して沢山修行した経験から培った、信念がある。 そして音楽で世界をより平和に幸せに健康にしたいと言うヴィジョンもある。 でも、知名度の低さ、予算の小ささ、競争の激しさなどから、 私が提供する物の価値をそのまま評価もらえない。 世の中には「裸の王様」を「王様は裸!」と言えない人が多すぎる。 下町ロケットでは何年も寝食惜しんで開発した技術を銀行から「置物」と笑われる。 そして「技術開発」から手を引くことを融資の条件にされたりする。 しかし、佃航平はどんな窮地でも技術開発を絶対あきらめない。 私も、練習と自己向上の努力は死守する。それが自分の自信と誇りの土台だからだ。   私は世界の役に立ちたい。 世界をより幸せに、健康に、仲良くしたい。 そして自分の音楽や音楽人生を通じて培ってきた人生観にそういう力があると信じている。 でも、一人ではいくら頑張ってもできることが限られてしまう。 最近、生涯学習のクラスを講義する機会をいただいた。 往復2時間かけて出向いて、1時間のクラスを教え、約束されたギャラは100ドルだった。 が、約40人のクラスと先生が身を乗り出して聞いてくれ、活発に質問をしてくれ、私の音頭に乗って音楽と一緒に体を動かし、目を閉じてそれぞれの想いにふけり、笑い、感動を共にしてくれた。 クラスが終わって、なんと5枚ものCDが売れた。 さらに、翌日私のHPからゲットしたと思われるメルアドで、「ありがとう」のメールが参加者からあった。 「音楽で共感を促し、世界平和に貢献したい」と言った私のコメントに対して、 今回の冬のオリンピックで北朝鮮と韓国がいかに「アリラン」の使用で結束したかと言う記事を送ってくれた。 彼のメルアドから何と、彼は起業スタートのプロポーザルを作成する授業をUCLAで教えている教授であることを突き止めた。アドヴァイスを伺いたい、と言ったら快諾してくれた。 味方を増やす!味方・応援団・支援者・スポンサー募集中!  

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私の大志

私は、もしかすると一見滑稽と思われるかも知れないくらいの巨大な志を持っている。 それは、音楽活動を通じて世界平和に貢献したい、と言う事である。 音楽は想像力を刺激する。時空を隔てた作曲家の境遇に思いを馳せ、その気持ちに寄り添いたい、と思わせてくれる共感を促す。更に、時空を共にして音楽を共体験することで、縁在って同じ演奏を共有することになった隣人との一体感を実感することが出来る。 私は人類と言うのは共同体だと思っている。この考え方で行くと、自分だけ幸せになる、自分だけ豊かさを楽しむ、と言う事は不可能になる。激痛にのたうつ人を目前にステーキのおいしさを堪能できる人は、私の考えでは人類の一員ではない。不幸せな隣人の横で、自分の幸せに優越感を持てる人も、人類の一員ではない。潜在的には私たちは、人類全体の幸せや不幸に自分の幸せ度を左右される、そういう生き物だ、と私は思っている。成長痛と言うのもある。必要悪と言うのもある。でもそう言うチャレンジは自然に発生するものであって、お互いわざわざお互いを痛め合わなくとも十分あると思う。 例えばシリア難民を受け入れるか否か、と言う問題はこういう考え方で行くと自明になってくる。勿論、難民を受け入れると言う事は大変な事だ。限りある財政、資源、そう言ったものが自分や自分の家族・子孫に十分残るか、と言う危惧は物凄く現実的な物だと思う。でも、究極的に考えて、私は一人だけ十分な食事を取って生き延びるより、皆と共同体として飢餓を経験する方が良い。最終的にそれが死に至っても。また周りには色々な困難に直面している人が沢山いる。人種差別や性差別に苦しんでいる人、貧困(2012年から14年の統計によると私が現在住んでいるテキサス州の17.2パーセントの家庭が食べる物が十分に無い)、奴隷(現在、自分の意思に反して報酬無しで働かされている人達は史上最高の人数だそうだ)、暴行… 気持ちが萎えるような現状の多くは、マスメディアやインターネットの浸透により、人々がどんどん共感が苦手になって来ているからなのでは?と言うのが、私の自説。そして、私がじゃあ個人的に何が出来るかと考えて、演奏と自分が伝授された音楽の知識を使って共感に喜びを感じてもらえるきっかけを作る、と言う事だと思う。 それをより効果的に出来るようにするために、これから色々試行錯誤するつもりなのだが、その試行錯誤の一巻として私は今回US-Japan Leadership Program(日米リーダーシッププログラム、略してUSJLP)なる物に参加することになった。プログラムの詳細は、こちら(http://www.usjlp.org/jp-about/)。様々な分野から選ばれた日本人20人、アメリカ人20人が、2年間にわたってそれぞれ一週間の共同生活を通じて友好を深めると同時に色々な社会問題に関して討議をし、日米関係をそのネットワークで強化する、と言う物。卒業生はUSJLPのFellowとなり、今では300人以上ある過去のメンバーとのネットワークを持つことになる。過去の卒業生にはヴァイオリニストのミドリが居る。今回私が一週間共同生活をする人の中にはニュースキャスターや、オバマ政権で働いた人、アベノミクスに関わった人、そう言う人達が沢山居て、その多くがWikiのページを持ち、TedTalkで話している。 このチャンス、活かすぞ!! 頑張るぞ~。

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