ヨーガ・パワー


この頃毎日ヨーガをやっている。
ライス大学のスポーツジムは学生割引が物凄いが、
それでもヨーガのクラスは別料金である。
一回ごとに払うのならば5ドル、学期ごとの『行きたい放題パス』は80ドルである。
う~ん、80ドルはちょっと高いな~と躊躇していたのだが…
それでも絶対、絶対払う!と決めたきっかけはこんなことである。
なんと、この私が泣いたのである!
しかも非常に恥ずかしい理由で!
つらつらと18,9世紀の作曲家の演奏会の記録などを読んでいるうちに
こんな強迫観念に取り付かれてしまったのである。
『もしかして、私が今まで歩んできた音楽人生、すべてが間違っていたんじゃ…』
何しろ、19世紀の演奏会と言うのは実に楽しそうなのである。
お客が演奏家と絡む!
好きな演奏には「もう一回弾け~」と要求をし、
好きな演奏家には花を投げたり、失神をして見せたり、恋に落ちたような手紙を書いたり…
逆に嫌いな演奏には大声で抗議をしたりして、それも楽しそうなのである。
「この曲は嫌いだ~、アリアの即興をやってくれ~」とか。
演奏家も「よしよし!」と言う感じで応えたりする。
なんと生き生きとしているんだ!!
とても優しい学校の録音技術者に
「ちょっと聞いて!」とほとんど脅迫もどきに時間を作らせ、
「論文用にずっと文献読んでたら、何か分からなくなっちゃった」
とイキナリおいおい泣いてしまったのである。
自分でもびっくり。
そこで、私が我ながら自分を頼もしいと思うのは、すぐ行動に出ることである。
自分がちょっと異常だと思ったので、
1.まず、学校の医務室(お医者さんも居て、血液検査とかもやってくれる)にアポを取り、
2.学校のカウンセリングサービスにもアポを取り、
3.そしてヨーガに毎日行くことを誓った
のである。
学校の医務室ではお医者さんに
「なんか泣いたりするし、集中もしにくいし、自分が普通でない状態にあるのを感じるんです」
と言って、血液中の鉄分や、リンパ腺の状態などを検査してもらった。
結果=異常なし(ちょっとがっかり)
次にカウンセリングでは
「どうしたらもっとポジティブ思考に、効率的に、仕事が出来るんでしょう」
と、アドヴァイスをもらう。
これはまあ、ありきたりのことしか言ってもらえなかったような気もしたが、
しかし、そう言うことを考える時間を取り、専門家と一緒に話しあったということでグー。
でもなんと言っても一番効果があったのは、ヨーガなのである。
私のような大学院生や研究を主にする教授を対象にしたヨーガのクラスなのである。
(学部生用のヨーガのクラスは別の時間にある)。
そのせいだろうか。
「さあ、それでは息を吐きながら体の前にグーッと腕を伸ばして、
両手の親指と人差し指で三角の形を作りましょう。
三角は数学では何の象徴ですか?(へ?)
そう、『変化』ですね!(あ、さよですか)
さあ、自分のハートの前に示した『変化』シンボルに向かって
深呼吸をしながら、なりたい自分の姿を思い浮かべてください!」
とか ― なんとこれは催眠術ではないか!
しかも、瞑想的な要素もあるが、かなり筋トレの要素もある。
毎日やっていると、体が変化してくるのが、わかる。
夜は快眠。
昼はご機嫌。
不思議なくらい、最高なのである。
毎日ヨーガをやり始めて、一週間。
中毒になりそうである。
マキコ、勇往邁進!
追伸。このブログが舞い上がっている(ヨーガ以外の)理由。
実は今日始めて、ライス大学の「論文研究所」の所長と
私の博士論文についての会合があったのです。
本当は人文学の学生の論文は、
他の博士課程の英語専攻のアルバイトが担当するのが通常なのですが、
私の場合は音楽で特殊だったことと、学期初めで比較的空いていたことがあり、
所長に見ていただけることになりました。
そしたら、何と!
「あなたの研究は面白いわね。私が担当します。また2週間後にいらっしゃい」と。
さらに、「あなたは、音楽家じゃなかったら何になっていたと思う?
(役者か物書き)
あら、そう。物書きにはなれるわよ。」
そして最後に
「あなたの研究には、とても興味をそそられます。
論文の最後の口頭質問には、私も出席します。」
…と。
!!!!!!!嬉しい !!!!!!!!!!!