2013

木曽にいます!

私の父の実家、山奥深い木曽、大桑村に居ます。 ここは旧中山道時代、大名行列の野尻宿を提供した村。 http://www.kyoshu-komichi.com/nojiri.html 私の父の実家も建て替えるまでは その当時、大名行列の家来の人たちが雑魚寝した 広くて天井が低い2階がありました。 私は普段日本に帰国する時は毎週末(ありがたいことに)演奏会が入り、 また演奏会にまつわるリハーサルや、段取り、練習、 そして広報に携わってくださる方々とのミーティングなどで、 関東地方以外を訪ねることがとても難しくなります。 今回は演奏が少なく、思い切って1泊二日で訪ねてみました。 子供の頃、田舎に帰るのがとても楽しみでした。 幼少を6年間香港で過ごした私と妹のために この地域の伝統的な年末行事「お年越し」を大々的にやってくれたりしました。 お蔵からお膳を出してきてくれて親戚一同がずらりと並んで大晦日をお祝いした時は 本当にタイムスリップしたようで、小学校2年生だった私はこちこちに緊張してしまいました。 元旦に父が卒業した小学校の校庭で凧揚げをしたり、 おじいちゃんと森林浴をして、夏休みの自由研究に木の葉の採集をしたり、 楽しい思い出が沢山あります。 お墓参りも本当に久しぶりにさせていただきました。 私のような在外者にとっては『お墓』と言う概念がむしろ逆にとても象徴的に意味深くなります。 訪ねるのは何年ぶりですか… でも、懐かしい場所です。 森林と小川に囲まれた、静かなとても美しいところです。 私のような人生だと関東地方の実家の周りだけが日本のイメージになりがちですが、 今回九州と、木曽と、立て続けに訪れる機会に恵まれて、 自分の心のよりどころの『日本』の厚み・重みが増しました。

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九州にいます!

私は日本は本州しか知らなかったですが、九州デビューしています。 おととい長崎に行き、昨日博多に来ました。 昨日は昼食は長崎で長崎ちゃんぽん、そして夕食は博多で博多ラーメンと言う凄い日でした。 長崎では: No. 1 興福寺 (キリシタン迫害、そして鎖国への未知を辿る1620年代の日本で、貿易をしていた中国人がキリシタンではと言う疑いを払拭するためも会って造ったお寺。当時の長崎の人口は5万人。そして中国人人口は5千人だったそうです!)、 No. 2 活水女子大 (1879年にアメリカ人宣教師によって創立された学校。音楽部も在って、昨日は長崎の愛好家コミュニティーが中心となって行うメサイア・シング・アロングに参加させていただきました。特に数は少なくても正確にしっかりと支える男性の部が印象的でした)、 No. 3 県立民族博物館 (長崎の特に西洋と日本の接点と言う位置づけに私は興味があるので、展示が非常に面白かったです)、No. 4 グローバー庭園 (鎖国直後から来日して製鉄や炭鉱などを始めたスコットランド人のグローヴァーを始めとする色々な外国人の豪邸が沢山あり、展示物も充実!草野肇さん、と言う素晴らしく物知りな案内者にご案内いただき、色々お教えいただき、貴重な時間を過ごすことが出来ました。) No. 5 出島 (鎖国中と幕末以来の二つの全く赴きの違う出島が比較検討できるように工夫がされてあり、非常に面白く拝見しました。オランダ人は貿易を日本と続けるために鎖国の滞在賃として一年に一億も幕府に払っていたそうです!日本との貿易がいかに良いビジネスだったか、それだけでも良く分かります。面白い) No. 6 長崎平和記念公園 No. 7 長崎原爆資料館 No. 8 国立長崎原爆死没者追悼平和記念館 そして昨日の夜博多に着き、博多ラーメンを食べ(美味しくてびっくり!)、 博多駅前のクリスマス・イルミネーションに驚嘆しました。 今日は一日博多を観光、そして夜実家に戻ります。 明日は木曽! 私は旅が大好きです。

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思い出ぽろぽろ

『おもひでぽろぽろ』を観みました。 私は宮崎駿は同じ日本人としてとても誇りに思っている人の一人で、ファンです。 この作品もずっと見たかったのですが、 特に先週観たかったのは今週末の同窓会のためです。 『おもひでぽろぽろ」は思っていた以上に今の私にぴったりの映画でした。 人生分岐点にある主人公が、小学校5年生の自分に再会し、 その頃の思い出を復習しながら、これからの自分に思いをはせ、 最終的に決断をする、と言うストーリー。 私の同窓会は小学校3年生の時のクラス。 小3年の同窓会は珍しいと思うけれど、このクラスは特別なクラスだったのです。 S先生は本当に素晴らしい先生だったし、同級生も皆個性ある面白い子ばかりで 毎日が思い出満載の、本当にきらきらした毎日の一年間でした。 インフルエンザが流行して学級閉鎖の多発がニュースで騒がれる中、 「学級閉鎖ごっこ」と称して先生が来る前にクラスの半分以上が教室の中に隠れ (机の下、ロッカーの中、本棚の隙間) 先生を驚かそう、と皆でワクワク協力したのもこのクラスでした。 市が主催するサッカー大会に 「スリーワン一小」(第一小学校の三年一組だったので)と言うチーム名で出場し、 あっさり第一回戦で負けてみんなで悔し泣きしたのもこのクラスでした。 そんな時先生はいつも、 夏はアイスキャンディー、冬はあんこの詰まったうぐいすをおごってくれました。 先生は40人近く居たクラスの生徒一人一人に 二学期の途中にノートをプレゼントしてくれました。 「見た事、感じたこと、発見したことなどを書きましょう」 と先生の手書きで表紙に書いてある日記帳です。 私たちが書いて提出すると、 先生は私たちの本分よりも長いコメントを赤ペンで書いて返してくれました。 私は半年の間に6冊分の日記を先生とやり取りして、 それ以来の私の宝物です。 同窓会にあたり、それを全部読み返してみると、 先生のコメントは小三の私に対しても全て「です、ます」調で まるで今の大人になった私に書いてくれているようです。 その頃良く同級生とけんかして悔し泣きしたりすることも多かった私に 「平田さんの言い分もきちんと理がかなっているのだけれど、 例え間違っているとしても相手の言い分にも思いをはせる気持ちの余裕と時間を持ってください。 その方が自分も楽だと思いますよ。」 など、今の自分が身につまされるメッセージが沢山。 私たちも先生が大好きだったけれど、 先生も私たちのことを本当に大事に思ってくれていたのだと思います。 同級生のK君がお父さんのラーメン屋さんをついでお洒落な中華料理屋さんに改装した 駅前のお店で皆で会いました。 「好華」と言う名前のとっても素敵なお店です。 http://kouka-china.com/ 黒酢の酢豚はレンコンとサツマイモが入って変り種でしたが、 肉がボリュームがあり、ソースの味もすっきりと美味しく、 レンコンもサツマイモも外がカリっと揚がっているのに中が野菜の味がしっかり生きていて絶品! 私はシャオロンパオは大好きで世界の色々な中華街で食べましたが、ここのは本物です。 日本的に少しあっさり目ですが、素晴らしくジューシーで 皮もボリュームとやわからさのバランスが程よく、本当に美味しいです。 やんちゃな3年生だったK君がこんなに立派な店主・コックさんになっているなんて。 脱帽。感慨無量です。 お店は常に満席、と言う感じで 厨房を一人で切り盛り(凄い!)しているK君とはゆっくりは喋れませんでしたが、 でもそのお料理に彼の意気込みと元気を感じました。 和歌山から駆けつけてくれたYちゃん、そして今では引退なさっているS先生も交えて

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ブログを書く、と言うことの不思議さ

どんな方々がこのブログを読んでくださっているのでしょうか? アメリカに居ると 「貴重な体験をさせていただいている特権的な立場。 この経験を私だけのために心のうちにしまっておくなんて勿体無さ過ぎる。 演奏は勿論のこと、こういうブログを通じてでも一人でも多くの方とシェアできれば..」 と言う思いで不特定多数の方々に発信することに責任感を感じていましたが、 日本に帰ってきて親しい方にご挨拶のお電話を差し上げると 「ブログ、読んでるよ~」と、近況報告が不要になったり。 さらに、時々小学校3年生の時の同級生(とび!)や NYで10年以上前に親しかったけれど今は帰国されてママになっている旧友などから ぽっこり思いがけずコメントを頂いたりします。 今月は本当に久しぶりに日本でゆっくりしています。 普段は帰国中は演奏と練習に追われているので、 今回の帰国は心が洗われているような実感があります。 家族の中でも私は普段は一番早飯なのですが 今回はゆっくりゆっくり最後まで咀嚼して、お茶も一番ゆっくり楽しみ、 そして急ぐこと無くお茶碗、おわんと洗っていきます。 水の音が気持ちよい。 窓から眺める日本の秋晴れとそれに対する紅葉は素晴らしいです。 昨日は母と商店街に行きました。 日本のお店は面白い! 朝一で行ったためか、 お菓子屋さんでは昆布茶とお饅頭を振舞われ、 珍味屋さんでは甘いコーヒーを振舞われ、 魚屋さんではイカのゲソを頂きました。 そんな中で、また段々とピアノが恋しくなってきます。 「弾きたい」と思って弾くピアノは 「弾かなきゃ」と強迫観念に駆られて弾くピアノとは 全然違います。 音が耳にしみこんできます。 愛おしい。。 ゆっくり、これまでの多忙を洗い落としていきます。 人生、洗濯のひと時です。 そんな中、人生の色々な場面でお会いした色々な方の お顔や交わした言葉が次々と思い起こされます。 もしよろしければ、コメントいただけませんか? 同窓会とかの企画がちょっと持ち上がっていますし。 昔、コメントいただいた方々の連絡先を、私知らない場合が多いので、 こちらから連絡が取れません。(とび!及び3年一組狛江一小のみんな!)

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すっかりご無沙汰!

先日、日本の知人にメールを書いたら 「ずっとブログの更新も無いし、どうしてるかと心配していた」 と、返信が来ました。 (見守ってくれているんダ…)と、何だかほっこりしました。 人生、色々です。 結構走り回っているかも。 今日はアルバイトでフルートの録音の伴奏のあと、レッスンを一つ教えて、 それから自分がレッスンを受けます。 その後ピアノのクラスで新曲の試し弾きをして、 友達と夕食? そして、あさっては日本に向けて出発! 今回の帰国は久しぶりに公開演奏をしないことに決めた帰国です。 この過去13年間、帰国のたびに演奏活動が入っていて、 ありがたいことですが毎週末なんらかの演奏、週日も1~2回演奏や、演奏関係の諸々。 そして勿論練習に追われ、 例えば日本でしか出来ない家族との団欒とか、歯医者とか、 そう言うことがもう何年越しでおろそかになっていました。 今回はだから、演奏は入れず、ほぼ10年ぶりの日本での年越しを家族と楽しみます。 それでも、一ヶ月以上遊んでいるわけでは在りません。 まず、ここで多いに宣伝したいのが、 私も一メンバーである横須賀ゆかりのピアニストグループ 「スカぴあ」が主催する 「スカぴあジュニア・シニア」公募のオーディション。 応募締め切りは12月10日で、オーディションは12月28日。 私も審査員として参加します。 アマチュア・プロ、そして年齢全て不問ですし、 ソロだけでなく、連弾のカテゴリーもあります。 オーディション参加者全員に審査員からの丁寧なコメントがあるのと、 合格者には来年のスカぴあでの演奏、合奏と言う特典! 会場の特別入場券「パスポート」の贈呈もあります。 詳しくはこちらで。 http://www.sukapia.com/2014Audition.pdf 冬の日本は本当に久しぶり。 楽しみです。

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