- WHO:ワクチン開発研究数、世界中で102
- 内8つが臨床実験の許可受諾済み。
- NIHの臨床実験は3月16日から始まっている。
- UN:貧困地域の経済崩壊を援助するためには900億ドル必要
- 実際にあるのは10億ドル
- 「外出禁止令」抗議者多数が武装してミシガン州議会議事堂に侵入
- マスク着用せず、ソーシャルディスタンシングも無視。
- ミネソタ大学のOsterholm教授。「微生物学の観点からはCOVID-19がもうすぐ解決するということはあり得ない。60~70%の人々が感染済みになるまで、2年くらい今の状態が続くだろう。(CNNインタビュー)
ロサンジェルスは砂漠気候です。最近は日中は気温が30度近くまで上がりますが、朝晩はまだ長袖でないと肌寒いくらい。
乾燥していて、植物生態も日本とまるで違います。そして花の種類が多い!(是非「ナウシカ」の実写版に使って欲しい)と思うような不思議な植物が沢山あります。私が花の写真を撮るのは、①自然の写真で平常心を取り戻そうと心と、②花に見入っていると自然のすごさに感動する、というのと、③クロースアップは比較的撮影が簡単というのがあります。でもクロースアップではスケールが分からないときってありますよね。
例えばこの花。こう撮ると、そこまで不思議でも無いと思うのですが…
数歩歩いて角度を変えて...
ちょっと横から撮ると雄蕊雌蕊が異様なほど長いのが分かります。
そして今度は3,4歩ほど後退して...
こうするともうこの黄色が花なのか葉なのかもわからなくなり...
さらに今度は10歩ほど後退して見ると...
実はこの植物、後ろに映っている屋根より高く、4メートルほどあるんです!
しかも、このサボテン(サボテンなんです!)普段は下のパイナップルの頭みたいなところしかないんです。このにょろにょろが成長を始めたのは2月ごろ。成長期には本当に毎日見違えるほど大きくなって、そしてこの一か月間花を下から段々咲かせていっています。強風で倒れて電線を引っかけないと良いのですが…でも案外芯がしっかりしているらしく、籠城生活のが始まって49日間見守っていますがずっと立ちっぱなしで揺らぎません。
今言った花の不思議を包括的に知るためには、様々な距離感と数か月という時間を経た観察が必要です。そしてまた、顕微鏡を使ったり、切って見たり、食べてみたり、植物の歴史や系列や色々調べ始めたら、もっともっとこの花、そしてこのサボテンが面白くなるでしょう。
最近、観点ということについてよく考えています。
私は音楽の治癒効果ということをずっと謳ってきています。これからCOVID-19の影響で社会変動が色々起こるでしょう。その時、音楽家としてできることは何か。
音楽は病気を根本的に治す事はできません。世界情勢に直接的に働きかけることもできません。でも、観点を自由にすることができる。観点を自由にするというのは、一つの観点に捕らわれずもっと色々な角度から物事を検証したいという意欲を掻き立てるということです。一度見たものを「分かった」と決めつけないで、時間をかけて観察したいと思わせる愛情です。
音楽は病気を根本的に治す事はできませんが、症状を改善することができます。病院で音楽を流すと、患者さんの入院日数や鎮痛剤の処方が減少する、というデータが様々な研究から出ています。お産の分娩の時間数が平均して減る、というデータもあります。なぜかー音楽を聴くことによって脳が活性化するとか、ホルモン分泌が代わるとか、色々科学的な事は言えるのですが、でも患者さんの立場から言えば、観点を自由にすることによって、苦しみだけに捕らわ無くなるからとは言えないでしょうか?
音楽はCOVID-19や癌を世界から抹消する事はできない。でもCOVID-19や癌を抹消しても、命に限りが在るという事実は変わりません。将来の不透明性も変わりません。人間にできることは、限りある人生と人間関係を感謝して、愛おしみ、慈しむだけだと思います。そしてその愛おしむ、慈しむという観点に行きやすくするのが、音楽や美ではないでしょうか?
私は、音楽家や芸術家が、ヒーラーとして人間の精神性を高める社会的役割に誇りを持って活躍する世の中になるように、尽力します。