洒脱日記230:感謝と共に。

アメリカでは誕生日は明日ですが、私は日本時間に生まれているので、事実上すでに誕生日です。

なぜ今年の誕生日はこんなに感慨深いのかな~?

下に、日刊サンに連載中の「ピアノの道」最新版をコピペします。私は良い。野の君と誕生日や祝日を一緒に祝えるし、友達がオンラインで連絡してくれる。テクノロジーも使いこなせるし、健康に自信を持って、マスクをしてなら友達と外で一緒に運動したりも比較的安心してできる。高齢者の方々。特に片割れを亡くされたばかりの私の知り合いにとって今年の感謝祭・クリスマス・大晦日はどんな祝日になるのか...こういう方々の多くはインターネットに苦手意識を持たれています。私に何が出来るのか...考えながら、書いた記事です。

『祝日を暖める音楽』11月22日掲載「ピアノの道」No. 45

セントラルヒーティングが当たり前のアメリカに住んでいると、日本の冬場の寒さって忘れてしまいますよね。

鼻の先っぽが冷たくなって、でもお布団の中がぬくぬくの幸せな感覚。トイレに行く時に来ていくためのちゃんちゃんことかを掛け布団の上に用意しておく知恵。とてもじゃないけれど寒い寝室では寝間着を脱げなくて、居間のストーブの前まで着替えを持って走って行って息を切らせながら着替える毎朝の大騒ぎ。

暖房が完備する前の時代の人々の厳寒は思うだけで身震いしてしまいます。同時に、寒さで外に出られない冬、音楽がどれだけの慰みになったろうと思うと、そういう切実な音楽体験がちょっと羨ましかったりも。電気もまだ無い未開地で、暖炉とか焚火とかで暖を取りながら長い夜、そして長い冬を乗り切るための音楽。一緒に肩を組んで歌って踊れば気も晴れるし、心も体も暖かい。

エジソンが蓄音機を発明する前のピアノと言うのは、暖炉と同じくらい家庭の必需品だったのかな、と更に想像の翼が広がります。ハロウィーン・感謝祭・クリスマス・大晦日・お正月...夜が一番長い時期に家族で集まる行事が続くのも、実は生活の知恵だったのかな。そしてその時、毎年演奏されるシューベルトとかショパンと言うのは、七面鳥の丸焼きと同じくらい、思い出に残る大切な家族の行事だったのかな...

色々な薬品会社の治験が効果90%、94%と、嬉しいニュースが続く中、流通までにはまだまだ時間がかかりそう。そしてその間に第二波でまた感染者の数が急増して来ています。今年の祭日は、いつもと違って家族や友人と集まりにくい、静かなお祝いになる方も多いでしょう。音楽を楽しんで思い出に浸り、心も体も暖かくお過ごしください。私もDr.ピアニストとして、音楽とその治癒効果を配信し続けます。

この記事の英訳はこちらでご覧いただけます。https://musicalmakiko.com/en/life-of-a-pianist/2065

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