コロナ日記⑧：州知事が次々と外出禁止令を発表

• 昨晩のカリフォルニア州知事ニューサム（とペンシルバニア州知事）の外出禁止令に続き、今日はニューヨーク州知事とイリノイ州知事が外出禁止令を発表。
  • ニュージャージ州知事も外出禁止令発動の意向を諮詢
• クラシック業界ですでに解雇や倒産のニュース
  • カナダのWinnipeg交響楽団が100人以上を無期解雇（3月18日付け）
  • メトロポリタンオペラ（アメリカでは最大予算の楽団）が全ての音楽家を、3月31日をもって解雇
  • イギリスのクラシック音楽エージェントのHazard Chase Limitedが倒産
• 世界的に有名なカナダのサーカス団シルクドソレイユが95パーセントの雇用人（約4000人）を無期解雇

私は寝起きがとても良いのだが、今日は目が覚めても目が開かず、意識は覚醒しているのに動きたくないー外から見たら寝た状態ーが果てしなく続いた。（起きろ！）（動け！）と気持ちは焦るのだけれど、なんだか幽体脱離の様な感じ。目を開けて動き始めても、意思より体が遅れてついてくる。感覚が半分麻痺した感じ。

いつもより一時間以上遅く起き出して来た私の顔を見て、昨日から在宅勤務の野の君が散歩に誘い出してくれる。（外出禁止令でも、他人との距離が6フィート以上あれば、運動は許されている。）コロナウィルスと格闘している野の君の邪魔をしたくないのだけれど、でも心配も掛けたくないし、気にしてくれているのも嬉しくって一緒に1マイルほど近所を歩く。外は凄い快晴。

朝ごはんを軽く食べて、食後のコーヒーに普段は入れないメープルシロップをたっぷり入れて飲んでみたらちょっと元気になる。（よし！）と4マイル走る（半分以上歩き）。

（疲れているのか？）真夜中から執行される外出禁止令をもってオフィスへのアクセスが無くなるかも知れない！と言う情報を基に、昨日真夜中近くまで野の君と一緒に野の君のオフィスの物を家に移動する作業をやっていた。いつもよりは寝不足ではある。でも普段はここまで劇的な疲労にはならない。（コロナか？あるいはその他の感染症か?）その可能性はある。だるい。（ストレスか？）息苦しいような感じがある。自分はこれからも音楽で食べて行けるのか？世界はこれからどうなるのか？日本との距離をここまで感じたことはない。今家族に緊急事態が発生しても日本に帰れない。そして違う現実に生きているという事実。

思考がいつもよりずっとネガティブになってしまう。そんな時通りすがりの人と「にっこり」し合う。ちょっと嬉しくなる。足取りが軽やかになり、結構スピードを上げて2マイル地点にたどり着き、クルリと方向転換して走って行ったら、さっきの「にっこり」のおじさんに追いついてしまう。お互い「さっきも会いましたね～」と目と目で通じ合う。

「君、結構早いね～」。おじさんが褒めてくれる。

「頭をすっきりさせたいの。」

見栄もあってタッタッタッタ～と今朝一番のスピードアップで走り去る。なんだかすごくうれしくなっている自分を発見。

今朝の「鬱」ってもしかして孤立感？

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午後は映画を一つ見て、ちょっとピアノに触る。バッハは本当に美しい。野の君が買い物に誘い出してくれる。（外出禁止令でも必需品の買い出しは許されている。）韓国スーパーに行ったらキムチが一部復活！空だった棚がほとんど埋まっている。パニック買いをしている人はもういない。なんだかとっても安心して野菜を大量に買う。ブルゴギも買う。帰ってすぐにらの束と玉ねぎとブルゴギを一緒に炒める。どんぶりでわしわし食べる。非常な美味。おかわりをしたそうな野の君に「明日のお昼にここに春雨入れて炒めたらおいしいよ～」とけん制すると、凄く残念そうに「まあ、今は戦時中のようなものだから…炭酸水でも飲んで我慢するか…」。大爆笑してしまう。

もう大丈夫。元気。