7;30 起床、身支度、朝食、移動
9 練習
9;30 リハーサルとコーチング(”Singing Sepia” by Tania Leon)
12 コーチング(”Boulez is Alive” by Judd Greenstein)
1 図書館で調べ物
1;30 練習
3;30 シューベルトのソナタハ短調、コーチング by Ken Griffith
5 寮に戻り、皆で楽しく夕食、食後のお散歩、
7;30 リハーサル(ムソルグスキー歌曲)
”To listen is to expect to hear things(「聴く」と言うのは音を期待して待つ、と言うこと)"
これはまだ10代の後半の時、カナダの夏の音楽祭で出会った先生に言われたことで、
今でも何かにつけて、思い出し、感じ入る言葉だ。
今日は朝から中々忙しい日だったのだが、朝一番のウォーム・アップがすごく集中・没頭してできた。
そういうときは、上の様な、過去や最近のいろいろな教訓が、実感として思い出せる。
今日は上の言葉を思い出しながら、
演奏家がいかに聴衆の「音に対する期待」をまず創り上げるか、
そしてその期待に応えたり、あるいはわざと裏切ったり、
そういう操作をすることでコミュニケーションとしての音楽を確立するか、と言うこと、
そしてその大半がリズムのコントロールによって成される、と言うことがお腹の底で一瞬分かった。
この夏本当にまれな、快晴の日だった。
久し振りに汗ばむほど気温が上がり、夕飯のあとで仲良くなったピアニストたちとお散歩した。
雨続きや、本当に忙しかったせいで、キャンパスと寮の往復以外には
この町の近所を探索もほとんどしていない皆だったけど、
おしゃべりしたり、歌を歌ったり、笑い転げたりしながら、ぐんぐんお散歩した。
途中、大雨続きの結果、池の様な水たまりになった所の横を通ったら、蚊が大発生していて、
みんなで腕を振り回しながら走ってUターンして寮まで帰ってきた。
「タングルウッドは長すぎる、もうおうちに帰りたい」、とこの頃皆で挨拶の様に言い合っているが、
タングルウッドが終わってみんなと別れたらちょっとさびしいなあ、と思った。
ここに来るための荷造りをしている時、ちゃんと日数分のビタミン剤をビニール袋に入れて持ってきた。
毎日一錠ずつ飲んでいるけど、あたりまえだけど随分減った。
もうここに来てから40日を過ごしたんだなあ、あと二週間ちょっとだなあ、と実感する。