今週末は、結局何も買わなかったが、色々な面白いお店に行った。
まず、LAオペラが過去の衣装や、小道具などをバザーで売り出す、と言うので見に行った。
10時に始まって3時に終わる、と言うので私たちは2時ごろ行ったのだが、
そのころには凄く高いものか、凄くぼろいものしか残っていなかった。
でも10時ちょっと過ぎに行った友達は列が長すぎて入れなかったそうだ。
一番面白かったのは先シーズンLAオペラが初演を行った、
LAオペラ委託作品(Howard Shore作曲)「ハエ」の衣装。
ジョルジュ・ランジュランの小説「蝿」を映画化した、「蝿男の恐怖」をご存じだろうか?
あれの、オペラ版である。
このオペラは私は見なかったが、見に行った友達は「あれはコメディー?」と首をかしげていた。
自分に生体実験を施した科学者が、段々蝿と人間の合いの子に変身していき、
最後に本当にハエになってしまう、というお話(だったかな?)。
その途中の「蝿人間」の着ぐるみがサイレント・オークションにかかっていた。
皆自分が払いたい額を表に書きつけていって、一番高く書いた人が競り落とす、という奴。
五千ドルからの競りだったが、かなり大きな着ぐるみで、あんなの買って、どうするんだろう。
他に、どっしり重そうな、中世のようなドレスとか、メキシコの帽子とか、色々あった。
それからびっくりしたのは靴のサイズ。
女性用の靴がズラリと並んでいるところがあって、行ってみたら一番小さいのが26cmで、
28cmとかが一杯あった。
もっと普通のサイズはもう売れてしまっていたのかもしれないけれど、それにしても大きい。
オペラ歌手が太っている、と云うのは一昔前の話で、
このごろの若いオペラ歌手は見た目も重視されるし、きれいな人が多いけれど、
それでもやっぱり背が高いほうが舞台映えするから、大きい人が多いのかも知れない。
そういえば、ドレスも大きいサイズが多かった。
その後、テレビの制作用の小道具の廃棄品を売るお店に行った。
墓石(の模型)とか、死体のマネキン(手とか、足とかがちぎれていて、血が出ている)とか、
映画「天使と悪魔」で使われた教会のセットとか、店頭に飾ってあるものは面白かったけど、
お店の中は結構普通の古道具のようなものが多かった。
ちょっとくたびれたソファー(いっぱいあった)とか、絵とか、家具とか、古着とか。
キャンセルされたシリーズ・ドラマのロゴが入った帽子やTシャツや椅子なんかが
山積みになって売り出されているところもあって、ちょっと物悲しかった。
でも、タンスだと思いきや、引き出しが開かない、要するに箱とかもあって、
一々結構面白かった。
やっぱりハリウッドが近所にあると、色々面白いなあ、と思った。
面白そう。やっぱアメリカいいなぁ~。
まぁいろいろ大変な事もあるんでしょうが。
いい買い物出来ましたか?よい休日を!
>パチーノさん
週末には何か一つ新しいことをしたい、と思っています。今週末の買い物も、楽しかった。こういうところに買い物をしに来ている人間の種類を見るのも面白かったし。
マキコ