今日、日課となった海水浴から帰ってきたら、前庭に見慣れぬ茶色い物がうずくまっている。
(ウサギかな)と思って音を立てぬよう、抜き足で近寄って見ると
「グワッ」と頭を上げたそれは、鷹だった。
英語でRed-tailed hawk, 日本語でアカオノスリ、と言う。
くちばしが鉤状になっていて、怖い顔と、強そうな太もも、そして赤茶の尻尾を持っている。
一心不乱に、多分その鷹本人に殺された、すでに死んでいるリスを食べている。
高速のまん前に在るお家の前庭だ。
鷹の後ろを轟音を立てて、乗用車やトラックが通り抜けるのに、鷹はびくともしない。
私たちが段々近寄っていってついに2メートル付近まで接近しても、
こちらを時たまぐっとにらみつけることはあっても、飛び立つそぶりも見せず、リスを食べている。
はじめはひそひそ声だった私たちも段々大胆になり、大声で仲間を呼び寄せて見物。
一人が大きなくしゃみをしても、鷹はびくともしない。
約20分、鷹がリスを食べる様子を見ていた。
骨を「バキ!」「グシャ!」と音を立てて折り、それまでも飲み込もうとする。
一度、大きな骨のかたまりにのどを詰まらせ、何度か屈伸してそれは吐き出したが、
それまでその後のみ下してしまった。
肉はちゃんと租借している。
腸はずるずると引きずり出して、ちゃんとポイッと捨ててしまう。
周りの木には、食べ残しを狙っているのか、はたまたスキを狙って獲物を盗もうというのか、
他の鷹や、色々なトリがギャーギャー鳴いている。
尻尾の毛まで抜き出し始めた。
尻尾の何を食べようというのか―軟骨か?
あらかた食べつくしたところで、鷹は残りを全部口にくわえて、
尻尾をひらひら口から垂らしながら、飛んでいってしまった。
それを追って悔しげなほかの鷹などが後をついて飛んでいく。
飛び立った後に残ったのは捨てられた腸と、尻尾の毛だけ。
圧巻だった。すごい物を見た。
こんばんわ!
凄い光景が浮かびます!
私も見たかったです。
食物連鎖のしくみなんでしょうか。
生きる姿、自然界の凄さをブログを通じて
感じました~!!
>チョコミントさん
本当に自然の大きさを感じてしまいました。リスではなく、鷹に自己投影する自分にも、我ながら成長と変化を感じるひと時でした。
コメント、ありがとうございました。
マキコ