去年の12月にマサチューセツ州のニュートンと言う町に、銃を持った男が侵入し、
先生を何人かと6歳児を何人も殺すと言う、痛ましい事件があった。
それをきっかけにアメリカでの銃所有権に関する法律の見直しに関する声が高まった。
皮肉なことに、その後も銃事件がいくつか起こり、私の住むヒューストンに近いコミュニティーカレッジでも
2人の生徒の喧嘩が何人かの生徒を巻き込む銃事件に発展してしまった。
銃に関する法律をもっと厳しくと言う世論が、主に民主党が強い州で高まる中、
銃を持つことで、銃を所持する悪人から自分を守る権利、と言うのを主張する人も増えている。
昨日は私は野球のグラブを買うためにスポーツ専門店に行った。
なんと、ここでも銃を売っているのである。
勿論、テキサス州では狩はスポーツだから、そう言うことも在るのだが、
明らかに狩用ではない銃も沢山在る。
そして、私が興味津々で30分ほどうろついていた最中に5本の銃が売られたのである!
平和な土曜日の午後の、ヒューストンでのお話、である。
ちょっとにわかに信じがたい。
私が16の時、平田家は私をアメリカのホームステー先に残して帰国。
その一年後くらいに、ホームステーをしていた日本人の男子高校生が
ハロウィーンパーティーの仮装をして、間違えた家を訪ねてしまい、
「Freeze!(「動くな!』と言う意味だが、直訳は「凍れ」」と言う英語が分からず、
警告を無視して、危機を感じた家の主人に射殺されてしまったと言う事件があった。
その後、アメリカに子供が居る母親たちが中心となって、
アメリカ政府に銃規制法の見直しを要求する署名運動が起こり、
私の母も一時熱心に関わっていた。
あれからもう10数年、である。