私のコンサート

 皆さん、お元気でいらっしゃいますか。
 私は日本での計7回のコンサートをおかげさまで好評の内に終える事が出来ました。今年4年目、だんだん恒例となってきて、毎年楽しみにしてくださるお客様も増えてきました。
 今年は、新しい試みとして、2回ほど親子コンサートを開きました。身近な友人が子供を置いて外出できない為、コンサートにいかれないと嘆いている実態を見て、小さなお子さんのいらっしゃる親御さんへの単なる試みとしてやってみたのですが、需要の大きさもさることながら、泣き出されてしまうお母さんの多かった事に非常に考えさせられました。
 これは、私の演奏がどうこうと言うよりも、泣く場所を必要とされている若いお母様が多いのだと思います。こういう場の必要性を感じ、今後の参考にしようと思いました。
 又新たなエネルギーと課題を持ってニューヨークでの新しいシーズンを始めています。18日にジュピターでの室内楽コンサートは既にリハーサルを開始しました。いい感じです。
 サン・サ―ンスの動物の謝肉祭は、二台のピアノを弦楽四重と木管のアンサンブルが支えます。ナレーターがそれぞれの曲の動物の音楽的描写を面白おかしく解説しながら進行します。白鳥、象、水族館、などに混じって、なぜか「ピアニスト」と言う曲も入っています…!ん?
 ドビュッシーの「白と黒」という曲は、1915年に書かれた、ドビュッシーの個人的な戦争に対する反応です。 フランス国歌に似たファンファーレや、ドイツ軍のテーマ、そしてそれらがぶつかり合う戦闘の場面など、かなり直接的に描写が進みます。
 ドビュッシーは、第一次大戦開始後、しばらく作曲をする事が不可能なほど鬱状態に陥りました。この曲は、鬱脱出直後に書かれ、二楽章は、戦死した友人に捧げられています。素晴らしい曲です。
18日月曜日の2pm、7;30pmと二回のコンサート
場所は 152 West 66th St.
詳しくは、www.jupitersymphony.com まで。
ご都合がよろしければ、是非いらしてください。
 18日の直後の21日から、ポーランドから来米するポーランドのオーケストラとショパンの協奏曲1番で全米ツアーを一ヶ月ほど行います。 去年は、ショパンの2番でツアーに参加させていただきました。ポーランドのオーケストラや指揮者とショパンを弾ける仕合せを満喫しながら、貪欲にポーランドっぽさを吸収して、触発されて、演奏したいと思っています。
 これから、紅葉の素晴らしい季節になりますね。皆様、気候の変化の最中お体にお気をつけられて、秋を満喫してください。

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