篠田節子の「沈黙の画布」はすごい!

昨日はスカぴあのリハーサルのために京急で北久里浜に行く際、
篠田節子の「沈黙の画布」の最後の盛り上がりにはまりまくって
二駅も乗り過ごしてしまった。(くみちゃん、ごめんね)。
この小説はすごい!
昨日のブログにもちょっと書いたけれどもう一度、私なりのあらすじを。
死後、急に小さなきっかけを元にメディアの脚光を浴び始めた新潟の田舎の郷土画家。
元美術雑誌の編集者だった主人公は、その過去の自負を捨てきれず、
その画家の画集制作に一念発起する。
同時にこの画家を支えてきた地元の有力者たちは
この郷土画家の名を知らしめることによってこの地の知名度、
自分たちの所有する絵の価値、さらには自分たちの過去の画家支援の正当化を願う。
そこに、この画家を非常な苦労をして支えてきた妻、
さらにこの画家のインスピレーションだったのかもしれない不倫相手、
得体の知れない風呂敷画商、などのさまざまな思いが入り混じって、
この画家の作品と人生に自分の人生観、芸術観、人生観、結婚、
さらには物の真の価値に対する市場につけられる値段、などへの考察を投影する。
すごい!
沢山いる登場人物のすべてが
複雑なストーリー展開に連れてみんな以外な一面を次々に表わしてくる。
面白い…
今の自分にはここまでのものは(まだ)書けないぞ…
脱帽!
全然関係ないけど、スカぴあのYouTubeヴィデオを張り付けておきます。
今週日曜日の14時半開演!
横須賀ベイサイドポケット!
チケット、まだあります!
今日も一日リハーサルと打ち合わせ!

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