最近私の読者数がアップしている(ありがとうございます!)。
特に読まれているエントリーが2010年3月29日付けの
今までも毎日20数人がこのページにいらして下さっていましたが、
トランプ就任以来、その数が一気に毎日100を超す勢い。
Googleで「トランプと1984」と検索すると、すごい数の記事が出てきます。
反ユートピア(英語ではDistopia)を描いた『1984』がなぜ今売れるのか?
本当にトランプ政権下のアメリカは『1984』の社会に似ているのか?
この記事が面白いです。
この記事が指摘しているように、今のアメリカで怖いのは、
恐怖政治では無いのに、明らかな嘘を国民の多くが進んで受け入れているからです。
私の今周りに居る人達は表面的には全部トランプの絶対反対者たちです。
これは、大学関係者・芸術関係者・人権主義者・人類愛者たちです。
でも、じゃあ、誰が、トランプに投票したんだ?
誰がトランプ政権の暴走を許しているんだ?
…疑心暗鬼になってきます。
この前ケニヤ出身のアフリカ専門家の女性と散歩していたとき、
一台のトラックが横断歩道を渡っている私たちを無視して一時停止をせずに
私たちの前をすれすれ横切りました。
「あの運転手みたいな人がトランプに投票したんだ!
私たち二人が有色人種で女性だから、交通違反しても良いと思ったんだ!」
と二人で冗談を言い合って、物凄い大笑いをしました。
その大笑いは、多分ストレスの発散の大笑いだったのです。
大学関係者は知識階級で、トランプに投票するような人とは違う、と思われています。
でも、アメリカ各地の大学で、トランプ支持の落書きがされています。
ライス大学でも、トランプ就任直前の一月にそういう事件がありました。
犯人は学部生の2人組でした。
ライス大学は、1989年に倒されたベルリンの壁の一部を所有しており、
キャンパス内に飾ってあったのですが、
そこに「トランプ2016!」などとスプレーペイントで落書きし、
さらにキャンパスの別の場所に飾ってあったアートオブジェにも
「DeportSpanos!(ラテン系は強制退去!)」などと書かれていたそうです。
また、私は面識があるだけのFacebook友達で元FBI勤めの弁護士は
Facebookでトランプ政権支持の声明をかなり出しています。
彼女の声明に対するコメントを見ていると
彼女の交友関係では彼女と同じような意見を持つ人が多い事が分かります。
今まで潜在的に存在していた人種の多様化に付いていけない人達のくすぶった思いが
トランプ就任で爆発しただけだ、現実を直視する良い機会だ、
と言うのがポジティブな見方でしょう。
でも、そのあまりの意外性と衝撃の度合いに、毎朝ニュースが怖い感じです。
でも、私は今日は一日論文校正!
明日の締め切りに向けて集中します!
やることはやる!
音楽人生万歳!