帰国中の活動のお知らせです。このページは常時アップデートして行きます。(最終アップデート6/7)
今回の日本での音楽活動の目標
2001年の8月に始まった私の毎夏恒例の日本での演奏活動。4半世紀も経ると、個人も世界も色々得て、失うものですね。そんな中で一貫して固まって来た信念というものもあります。今年は平和を祈る音楽をテーマに、色々弾いて、音楽交流をしたいと思っています。
用意していく曲
最近の私は、プログラムを最初から最後まであらかじめ選曲して印刷したプログラムをご来場された皆様にお配りし、予定通り弾き進むということはめったにしなくなりました。その代わり、その日の天気やお客様の様子、ピアノの音色や状態、ホールの音響、世界のトップニュースなどを受け、弾き進みながら観察する聴衆の反応なども考慮しながら次に弾く曲を決めます。音楽は毎秒進化し成長する生き物だし、演奏会はみんなの想いを一つにする共同制作だ、そして弾く曲はなんでも音楽の心は根本的には同じだ、と最近つくづく思うんです。こういう思いに素直になると、プログラム無しに弾き進む演奏会が一番自然に感じるようになりました。とはいえ、大きなテーマとメッセージと大枠は大体決め、勿論練習も含む色々な準備をして演奏会に臨みます。今年は以下の様な曲を用意していきます。(このリストも常時更新していきます。)
- J.S.バッハ(1685-1750)
- 「ゴールドベルグ変奏曲」、2声インベンション・3声シンフォニア・平均律集からの抜粋
- W.A.モーツァルト(1756‐1791)
- 「きらきら星変奏曲」(正式名:「お母さんあのね」の主題による12の変奏曲 (Twelve Variations on “Ah vous dirai-je, Maman” K. 265/300e (1781~82))
- この変奏曲の主題となったメロディーはもともとは作者不明の童謡で1740年ごろ発祥。1761年に初出版された後、色々な歌詞で歌り継がれている。)
- 「トルコ行進曲」(正式名:ピアノソナタ第11番K.331(1783)3楽章「Rondo alla turca (トルコ風ロンド)」
- オスマン帝国はマーチングバンドの発祥地!カルロヴィッツ条約(1699)によるオスマン帝国と欧州の平和を祝って「トルコ風」大流行。
- トルコの影響:コーヒー、刺繍、ファッション、タイル、など。
- オスマン帝国はマーチングバンドの発祥地!カルロヴィッツ条約(1699)によるオスマン帝国と欧州の平和を祝って「トルコ風」大流行。
- 幻想曲二短調 K. 397/385g (1782)
- 「きらきら星変奏曲」(正式名:「お母さんあのね」の主題による12の変奏曲 (Twelve Variations on “Ah vous dirai-je, Maman” K. 265/300e (1781~82))
- F.シューベルト(1798~1829)
- 即興曲作品90‐3
- F.ショパン(1810~1849)
- 「別れの曲」(正式名:練習曲作品10-3)
- 「革命」(正式名: 練習曲集作品10‐12(1831))
- 「エオリアン・ハープ」(正式名:練習曲作品25‐1)
- 「子犬のワルツ」(正式名:ワルツ作品64‐1(1847)
- 「雨だれ」(正式名:前奏曲作品28‐15)
- 幻想即興曲作品66(1834)
- バラード4番作品52(1843)
- R.シューマン(1810~1856)
- 「トロイメライ(夢)」(曲集「子供の情景」(1838)より)
- 山田耕作「赤とんぼ」とメロディーの音型が全く同じ!
- 「トロイメライ(夢)」(曲集「子供の情景」(1838)より)
- F.リスト(1811~1886)
- 「軽やかさ(La leggierezza)」3つの演奏会用練習曲(1845)より第二曲
- ショパンのバラード4番の主題とそっくりの音型!
- 「ため息(Un Sospiro)」3つの演奏会用練習曲(1845)より第三曲
- 「愛の夢」第3番(『おお、愛しうる限り愛せ』(O lieb so lang du lieben kannst)) (1845)
- 「軽やかさ(La leggierezza)」3つの演奏会用練習曲(1845)より第二曲
- J.ブラームス(1833~1897)
- ラプソディー作品79‐1
- 中間部のメロディーが「サクラ」にそっくり!
- 間奏曲作品116‐2
- 主題メロディーが「サクラ」にそっくり!
- 作品118「6つの曲集」より抜粋
- ラプソディー作品79‐1
- C.ドビュッシー(1862~1918)
- 「夢想(Reveire)」(1890)
- アラベスク第1番(1891)
- 「月の光」(ベルガマスク組曲(1905)より)
- 「亜麻色の髪の乙女」(前奏曲集第一集(1909)より8番)
- S.ラフマニノフ(1873~1943)
- 前奏曲作品32‐12
- M.ラヴェル(1875~1937)
- 「ハイドンの名によるミニュエット」(1909)
- 「悲しい小鳥」(曲集「鏡」(1905)より)
- 「大海の中の小舟」(曲集「鏡」(1905)より)
- ソナチネ(1903~1905)
- 第一楽章:中庸に(Modéré )
- 第二楽章:ミニュエットの様に(Mouvt de Menuet)
- 第三楽章:いきいきと(Animé )
- 本居長世(1885~1945)
- 「青い目をしたお人形」(1921) 野口雨情作詞
- 山田耕作(1886~1965)
- 黎明の観経(1916)
- 「赤とんぼ」三木露風作詞(1921)、山田耕作作曲(1927)
- F.モンポ―(1893~1987)
- 「鐘の泉」(曲集「風景」より)
- 「一滴の水について」(前奏曲集より8番)
- G.ガーシュウィン(1898~1937)
- 3つの前奏曲
- 一曲目:リズムと決断力を持ったアレグロ
- 二曲目:動きとルバートを持ったアンダンテ
- 三曲目:リズムと決断力を持ったアレグロ
- 3つの前奏曲
- M.ボンヅ(1913~1972)
- 「トラブルド・ウォーター(濁流)」黒人霊歌組曲より
- 黒人霊歌「水の中を行け」のピアノ編曲
- 「トラブルド・ウォーター(濁流)」黒人霊歌組曲より
活動の日程と内容
今回の帰国中は親子コンサートから高齢者施設、人口26万人の武蔵小杉駅前から人口3,162人の長野県大桑村と、様々な地域の様々な聴衆に演奏するだけではなく、楽器無しパワポのみの講義なども様々な題目で行います。
- 7月25日(金) 夕刻:千葉県の高齢者施設でのピアノトーク(詳細は追って発表)
- 7月26日(土) お昼時:千葉市子供交流館にて親子コンサート(詳細は追って発表)
- NPOハートキッズジャパン&株式会社ドットライン共催
- 7月27日(日) 武蔵小杉サロンホールでピアノ・トーク「音楽と社会」
- 13時開場、13時開演~15時半終演

- 7月30日(水) 大桑村役場多目的ホールでピアノトーク「音楽がつなぐ世界」
- 13時開場、13時半開演~15時半終演

7月31日(木)~8月3日(日)US-ジャパン・リーダーシップ・プログラム
- 8月9日(土) ピアノトーク「平和を祈る音楽」カスヤの森現代美術館(横須賀市平作、衣笠が最寄り駅です。)
- 15時半開場、16時開演、18時終演