今日はフェローシップの応募の最後の追い込みと、明日の本番のドレスリハーサル。凄く充実した大好きな一日でした。ドレスリハーサルのヴィデオを観終わって本当に感動。ダンスって素晴らしい!音楽って素晴らしい!パワフル!日本では深夜の配信なのが本当に残念です。明日が楽しみ!
前にも一度ご紹介しましたが、もう一度リハーサルから取った予告編をここに貼り付けます。でもこれは一番最初の顔合わせの時のリハーサル。この時すでに凄かったのですが、今日は本当に良かった!
このライブ配信は、出演者の一人がベルリンからの発信になるため、日本の方々には月曜日の朝3時半から4時半という非情な早朝になってしまいます。
- 日時:8月23日(日)&8月30日(日)11:30-12:30(米西海岸時間)
- 人数制限:ズームでの配信なので100人までとなります。
- 詳細やチケット:https://cmcollab.org
- 入場料:指定額は特にありませんが、頂いた任意の寄付がアーティストへの出演料となります。
- 主催:Creative Minds Collaborative
- 演目:ベートーヴェンソナタ14番作品27-2一楽章「月光」、スクリャービン「左手のための夜想曲」作品9-2、ラフマニノフ「前奏曲」嬰ハ短調、作品3-2
このイベントのテーマは「障害に救われるときもある」。
イベントのオープニングにベルリンに拠点を置くアメリカ人の詩人、ケニー・フリースが自分の詩「Disability can Save your Life(障害に救われるときもある)」の朗読をします。これはコロナの非常事態で優先順位から外されて時には命を失う障碍者たちのための抗議の詩です。自身が足に先天性を持ち、同性愛者でHIV+の彼は、ずっと社会弱小者のための詩や小説などを書き続けています。この詩では、日常的に呼吸器を必要とする障碍者がコロナ中に呼吸器を外されたり、ヘルパーさんが来られなくなったりと言った、障碍者の人権に関わる問題を多く挙げて、なぜ身障者の権利が守られるべきか訴えています。
私と、イベントの企画運営の総監督の楠崎なおさんは、このケニーの詩を読んでから選曲しました。今回取り上げた3人の作曲家はすべて障碍者です。
ベートーヴェンは皆さんご存知のようにずっと難聴に苦しみ、最後に完全に失聴しました。月光が彼が難聴に苦しむ中、書かれた曲です。明日弾くのは1楽章ですが、ここでは私の全3楽章をお聞きください。
演奏する「左手のためのノクターン」を書いた時、スクリャービンは練習のし過ぎで右手を使えなくなり、医者から「一生ピアノを弾けないかも知れない」と宣告されていました。
そしてラフマニノフは、確証はないのですが、その異様な手の大きさと身体的特徴からマルファン症候群という病気だったのではないか、という憶測が在ります。更に、この曲を書いた後ですが、鬱症で当時まだ新しかったフロイド発祥の催眠セラピーを受けています。
振り付けも、全てこのイベントのためのオリジナルです。最初の月光は、踊りてのOliver Halkowich自身の振り付け、そしてスクリャービンとラフマニノフは、楠崎なおさんの振り付けです。すべて「障害」をテーマにしています。
今日嬉しかったことのリスト
- 応募の最終バージョンを友人のリックに読んでもらった。「ぶった曲げた!すごい良い!」と手放しで褒めてもらった。リックには先週の推敲から読んでもらっている。「本当に良くなった。こんなに上達するなんて...」と言われてすごくうれしかった。自分でもちょっと「良い仕事した!」と思う。
- 今日はリハーサルと応募要項と電話のアポと午後のズーム勉強会で、本当に忙しかったけれどとても充実して、メリハリがある一日。アポとアポの間に、色々信じられないほど捗った。
- お昼に冷麺とキムチを大量に食べた。コロナで良いことの一つ。人との会合の直前に臭い物を食べられるのは嬉しい!
- インターネットが安定していた。リハーサル中に落ちなかった!
- イチジクを一キロ買った!イチジク大好き!そして一つ一つ全部味が違う!愛おしい!
- 何しろ明日の本番が楽しみ!やっぱり本番が好き!演奏するのが好き!音楽をシェアするのが好き!他のアーティストと一緒に共同制作するのが好き!
- 毎日少なくとも一人、チャンネル登録者が増えている。なぜか、どういう人なのかは、分からない。でも増え続けている。ありがとうございます。