今、ヤギの乳を入れた紅茶を飲みながらブログを書いている。
なぜ、ヤギの乳なのか。
この前パリに引っ越す友達の手伝いに行った際、食べ切れなかった食料をどっさり譲り受けたのである。
彼女は食安全に関して物凄く詳しく、また神経質で、物凄く遠くの農家まで無農薬、自然栽培の野菜を直接買いに行ったりする、食のツワモノである。その彼女の食料倉庫にあるものを、私は全部、興味津々で引き受けた。
その中にあったのが、冷凍したヤギの乳と、牛の乳である。
彼女は今、一般に行われている乳の煮沸消毒などのプロセスを、ミルクの中のエンザイムを壊す、体に悪い物、としている。彼女が買うのは低音殺菌の物凄く新鮮なミルクだ。でも、これをゲットするために何時間も運転しなければいけない。(しかもテキサスでは、低音殺菌の)乳は人間の飲料用にすることは違法とされているので、「ペット用」とわざわざ断りつきで買うのである。この手間は、並大抵ではない、と、言うわけで大量購入して、冷凍するらしい。ミルクを冷凍できる事さえ知らなかった私は、何から何まで信じられない。
「牛乳の方は絶対大丈夫だけど、ヤギのミルクはもう一年も冷凍して在ったから、解凍したらきちんと確かめてね。もしかしたらダメに成っているかも」と言われた。彼女の指示通り、冷蔵庫に入れておいたら、一ガロン完全に解凍するまでに4日かかった。
そして恐る恐る飲んで見る。
しかし、はっきり言って私はヤギの乳なんて飲むのは生まれて初めてなのだ。ヤギの乳のチーズは何度も食べているし、好きだが、このヤギのミルクが「大丈夫かどうか」なんて、分からない。
腹をくくった。ダメだったら、数時間後に腹を下すだろう。とりあえず一口飲んで、数時間待って大丈夫だったら、きっと大丈夫なのだ。味はほのかに牛乳より甘い感じ。後味がヤギのチーズと同じにおいがする。
そして、数時間経って大丈夫だったから、とりあえず大量にあるので、紅茶に入れてみた。
ちょっと不思議な感じ。
この大量のヤギのミルク、どうやって使おう?
蛇足だが、このミルクの入れ物には値段が書いてあった。
なんと、一ガロンのヤギのミルク、24ドルである!!
やっぱり最後の一滴まで飲み干そう!
しかし、どうやったら一番美味しく飲めるのだろうか?