日本を離れて年末年始を祝うようになってもう25年になりますが、
それでもやはり私にとって年越しは年越しそばとおせちとお雑煮。
それを珍しくも完全無視して過ごしてしまった今年は何だか不思議な感じがします。
ざっと思い起こしてこの2週間、アジア食を全く食べていない!
旅行中だったこと、おもてなしをたくさん受けたこと、
日本の行事とは全く異なるクリスマス、年末・年始を過ごしたことなど
理由はいろいろあるのですが、
美味しいものは沢山食べたけれど
帰途中の空港で「米粒!米粒!」とやっと見つけた中華の
野菜と豆腐のあんかけ炒めと一緒に頼んだ玄米が本当にうれしくて
やっと自分の胃袋に戻った気がしました。
私はやっぱり日本人です。
お雑煮が恋しい!
しかし確かに美味しいものはいっぱい食べました。
両親が日本から遊びに来ていたこともあり、
グランド・セントラルステーションのかの有名なオイスターバー!
NYに20年近く住んだにも関わらず初めての体験でしたが、
色々な産地のかきをよりどりみどりで頼んで
それぞれがはっきりと個性があるのに、どれも美味!感激でした。
さらに両親がご馳走してくれた
NJ側からマンハッタンを臨む高級レストランで食べた
子羊肉、海の幸山盛りのイカ墨パスタ、そしてフィレ肉ステーキ、熟成サーロイン。
ああ、私は去年はかなり厳しく菜食だったのに、
肉をこんなに美味と感じてしまう。
特に牛肉を食べることに関しては
その牛の飼育から来る環境問題を始め、かなり抵抗を感じるのですが、
食文化のせいでしょうか、育った環境のせいでしょうか、
それとも人間はやはり牛肉を含む肉を好む肉体なのでしょうか?
私は美味しいと感じてしまう。。。
でもやっぱり何よりのご馳走は
「美味しいね」と喜びあって一緒に食べられる
家族・友人です。
年末に婚約しました。
今までは禁欲に精進して音楽に専念することを良しとして来ましたが、
この年になって、余裕を持つことで見えてくることがある、と言うことに気づき、
これからは適当な間を取ることでより良く自分と自分の音楽を知り、
音と音楽と音世界を探求していけたら、
発表させていただければ、と思っています。
今年も、よろしくお願いいたします。