明鏡㉛:美味の快楽。脱却の快感ー執筆再び。

一瞬、我を忘れる美味しさってありますよね。

野の君の生徒さんから「感謝の気持ちを込めて特別なパイを注文しました。ピックアップが必要です。」との連絡を受けたのが1週間ほど前。Sonoko’s Kitchenという所の黄桃ガレットー「日曜日の14時から14時半までにピックアップしてください。約束より2時間以上遅れたら、パイは寄付されます」…なんだかとっても厳格です。興味をそそられてググってみると「日本の家庭料理を伝承するフードライター」とのこと。生徒さんが注文してくれたパイはアメリカ大陸に土着のソノラ粉を使って焼いたパイ生地と無農薬ピーチをフンダンに使ったもの。

「どうせなら届けてほしかった...」野の君がぼやくのも分かるのですが、私はピックアップに行くことにもイベント性を感じ、ずっとワクワク楽しみにしていました。ピックアップの場所はこれ以上ないほどの住宅街。看板も何もない、普通のお家の前でコックさんの白衣を着用した女性が注文リストと名前を照合して、パイを家の中から運んで手渡してくださいます。

早速家に帰ってシナモンのお茶と頂きました。

悪夢について書いたブログエントリーを発表した事もあり、何となく気持ちがもやもやしていたのですが、一瞬何もかもぱ~っと忘れて美味に浸ってしまいました。パイ皮は全く甘くなく、カリカリに焼いたパンの耳の様な感じですが、ソノラ粉の特徴なのでしょうか、独特な味わいが香ばしいです。口当たりも小麦粉とは違います。もう少しほろほろした感じ。そして甘さ控えめに調理してあるピーチはその香りが際立っています。媚びる所が全く無い、自然の味を最高に引き立てた本当に上品なパイです。

パイの美味のお陰でしょうか?15日の締め切りがあるのにずっと筆が進まなかった執筆が、今日から好調に滑り出しています。本は、書けないときは本当に不快ですが、書き始めると乗っている時の練習と同じ。楽しい~!

2 thoughts on “明鏡㉛:美味の快楽。脱却の快感ー執筆再び。”

  1. 小川 久男

    お疲れ様です。

    食に解がありましたか。
    それにしても見事なパイですね。
    食欲があれば、自然治癒力はさらにアップします。

    小川久男

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