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- 100人以下の集会なら合法に
- 他の州もビジネス再開など規制緩和の方向へ。
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「我々は一つの体だ。一部が傷を負えば、体全体に弊害が出る。」
ニューサムカリフォルニア州知事の今日の記者会見での発言です。とても共感しました。彼は今全米で起こっている抗議デモと、そのきっかけとなったジョージフロイド氏の死去、さらにアメリカの人種問題など全てを包括した形でこの発言をしたのですが、私は更にもっと国際関係にまでこの比喩は適応できると思いました。
スーザン・ライス元国家安全保障担当が、5月31日(日)CNNとのインタビューで自信の経験から言って「ロシアがSNSなどを使用して過激派を扇動している可能性がある。資金援助をしたとしても私は驚かない。」「彼らの究極的な目的はアメリカの失脚だ」と発言しています。また3日前の5月30日(土)にはマルコ・ルビオ米上院議員が「最低3か国が抗議デモを暴動化させようとSNSで扇動的な発言を繰り返している」とツウィッター発信をしました。
地球は一つで、我々は運命共同体だと私は思っています。誰かの損が他の誰かの得になる、ということは短絡的にはあり得ても、長期的にはあり得ません。
私は練習中に涙が出ることが在ります。ショパンの前奏曲を練習していた時は、ショパンの心情が闘病中の友人への想いと重なって、部屋の隅っこに行っておいおいと手放しで泣きました。
人に自分を重ね合わせる。人の苦しみや幸せを自分のものと感じる—この共感力はどこから来るのでしょうか?一つにはミラーニューロンという神経細胞の作用が在ることが最近研究されています。例えば私があなたが喋る姿を見ると、私の脳はあたかも私自身が同じ言葉を同時に発しているかの様な動きをします。それで私はあなたが何を言っているのかより良く理解するだけでなく、なぜ・どういう感情を持って言っているのかに共感できるのです。これを即するのがミラーニューロンです。音楽とミラーニューロンの関係についての研究が盛んに行われていますが、音楽がこの共感の神経細胞を活性化する事は確かです。
楽しい人に共感するのは良い物です。でも苦しんでいる人に共感するのには勇気がいります。苦しみを目の当たりにした時、私たちには「見なかったことにする」という選択肢もあります。でもこれは長期的にはサステイナブルではありません。私たちはいつかは自分にも苦しみが訪れることを知っているからです。目前にいる人の苦しみを無視すると(自分が苦しんでいる時にも無視される)という恐怖心を抱え込むことになります。でも自分の隣人の苦しみを少しでも解消するお手伝いができたら、それは自信と人類愛に繋がります。
「なぜ人は悲しい音楽を聴きたがるの?」…数年前に8歳の生徒に聞かれてからずっと自問しているテーマです。デモが暴動化し門限が発令される中、今の私は悲しい音楽を通じて人間は苦しみに共感する練習をしているのではないかと思っています。私たちは時空を共有する運命共同体です。Covid-19、経済的圧迫、そして社会不正...。挑戦が山積みになる今だからこそ、一緒に力を合わせてどうすればお互い共感し合って喜びを倍増し苦しみを半減できる社会を創り上げられるのか、社会構造からの見直しを迫られている時だと思います。自分の家族・人種・国が良ければそれで良いという時代では、もう無いのではないでしょうか?私は音楽家の共感力と癒しを発信し続けます。
今日上げた動画は、日本で出演した生放送番組のものです。
今日も門限が18時から12時間にわたって執行されています。門限は一週間は毎晩発令されるというのがほとんどの人の見解です。
お疲れ様です。
素晴らしい一文ですね。
“Dr. Pianist” 平田真希子さんの面目躍如です。
このFBは、高校1年生の孫も観ています。
まやかしなしですから。
小川久男
小川さん
ありがとうございます。
お孫さんにもお読み頂けているのなら、本当に嬉しいです。
真希子