Pianofestでの生活

ここでの生活はとても単純です。

要するに12人のピアニストの共同生活。

寝るのは近所の寝室に一部屋二人ずつ割り当てられてそれぞれそこで寝ますが

それぞれ徒歩だと30分くらいかかるため中々「ちょっとお家に帰って…」という訳には行かないし、

練習も食事もインターネットも社交も全てメイン・ビルティングで行われるため、

起きて洗面とシャワーを済ませてからは眠るまで

ずっとこの12人と一緒にメイン・ビルティングに居ることになります。

朝は8時半ごろ集合、適当にキッチンにあるもので各自自由に朝食を自分用に用意し、

食べ終わった順に練習室へと消えていきます。

「メイン・ビルディング」と言っても、これはかなり大きめではありますが、普通の住宅です。

その居間、キッチン、寝室、ありとあらゆる部屋に色々な大きさのピアノが全部で8台置かれています。

ピアノにあぶれたら、他の人とおしゃべりしてピアノが開くのを待ったり、読書やインターネットです。

外の日光浴をしたり、お散歩をしたり、町も徒歩約8分のところにあるので、

そこでコーヒーを飲んだり、ウィンドウ・ショッピングも出来ます。

ただし、ここはお金持ち用の避暑地なので、なにもかも、かなり高めです。

5時ごろになると、夕飯の支度が始まります。

キッチンの掃除や、洗い物、食事の支度など分担が細かく表に示されていて、

それにしたがってみんなおしゃべりしながらでも結構効率よく分担をこなしていきます。

7時が夕食の定刻で、その後は思い思いに一緒にテレビを見たり、ビールを飲んだり、

練習したり、電話で恋人とおしゃべりしたり、などなど。

そして10時ごろ、みんなの練習が終わったら、パーティーです。

今日は、みんなで夜の海岸に行く予定です。

私はみんなの準備が終わるのを待っている間にこのブログを書いています。

そうそう、今日はここの経費の寄付者の一人であるスペインの「プリンセス」が夕食に来ました。

スペインに皇室があることさえ知らなかった私はずっと冗談だと思っていて、

彼女が帰ってから彼女が本当に「プリンセス」であったことをみんなに言われました。

え!?

3 thoughts on “Pianofestでの生活”

  1. スペインでは独裁者フランコの死後、王政が復活してたんですよ、随分前のことですけど。鼻の高い綺麗な人じゃありませんでしたか?

  2. >abbros/kawashimaさん
    う~ん、角度によってはそういう写真の撮り方も出来るのかも知れません…
    「プリンセス」と言っても多分60代くらいの背の低い、少し小太りな、控えめで内気そうな方でした。王様の妹とかは、一生「プリンセス」なのだそうですね。知らないことばかりで、恥ずかしい!
    マキコ

  3. >ピアニスト、makichaさん
    皇太子妃じゃなかったんですね。王族のおひとりだったんでしょう。世間知らずは芸術に打ち込んでいる証です(笑)

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