昨日と今日で、とても対照的な、でも両方とも印象的に素晴らしい夜景を体験した。
昨日の夜はマンハッタンで、高層マンションから見下ろす夜景、
高校時代から大変お世話になっている先輩の新居から見た夜景だ。
私は家族が日本に帰ってしまった16歳以降、留学生としてNYに来ていた日本人の先輩たちに本当に可愛がってもらった。手作りの日本食をご馳走して頂いたり、おみそで色々な会合に参加させて頂いたり、つたない愚痴を延々と聞いて頂いたり。その時からずっとお世話になっている先輩の一人が、ご結婚なさって赤ちゃんも生まれて、最近引っ越したハドソン川沿いのマンションにお招き下さった。そこでまぶしいくらいの夜景を見下ろしながら、昔話を思いっきりして、大笑いして再開を喜び合った。ハドソン川ににじむ夜景が本当に綺麗だった。
今日の夜景は、家族が帰ってから身を寄せたホームステイ先、私のアメリカの実家で見た夜景だ。そこの居間の大きな窓から見る裏庭は、かなり広い。その裏庭には信じられない数の蛍が光っては消え、光っては消えして、飛び交って、光の模様を描き出している。あまりの蛍の多さにびっくりしてしばらく見とれていたらば、そこに静に美しい鹿が登場し、ゆっくりと裏庭を横切っていったのだ。まだ真っ暗になる前、自然の色が段々モノクロになっていく時間だった。夢のような光景だった。
幸せを感じてしまう。