今日はこんな日でした。
朝はずっとコンピューターに向って仕事です。
メールや午後に教える「非音楽専攻のための音楽理論」のクラスの準備の他に、
今年の日本での演奏曲目をリサーチしたりもしています。
今年のプログラムは「東洋を夢見る西洋音楽」と言う題です。
有名どころではモーツァルトのトルコ行進曲が最終楽章のKV331のソナタや、
ドビュッシーの「黄金の魚」「多重の塔」。
それから山田耕作や武満徹のピアノ曲も弾こうと思っています。
それからラモー、スカルラッティ、バルトーク、ラヴェル、アルベニース、ラフマニノフ、など
色々な作曲家が東洋に触発されて曲を書いています。
でも、このリサーチは奥が深く、中々時間がかかります。
フェースブックで「東洋に触発された鍵盤楽器の独奏のための曲を教えて!」
と呼びかけたところ、一時間で10人が応答してくれました。
びっくり!その他にも昔の音楽史の先生や色々な人にアドヴァイスをもらっています。
でも一曲教えてもらうたびにインターネットで楽譜や音源を探し
それがこのプロジェクトに適しているか、自分が演奏したい曲か、吟味しなければいけません。
そんな訳で時間がかかってしまうのです。
1時から2時まではクラスを教えます。生徒は可愛い!
今日は対位法の作曲プロジェクトの締め切りでした。
当日の早朝3時着信のメールで「この音形はルールに叶っているでしょうか?」とか
メールを送ってきた子も居ました。
生徒も一生懸命ですが、私も一生懸命です。
19人がそれぞれ二、三曲書いているのを、全部採点するのです。
ルールに叶っていない対位法を書いてしまった子にはいちいち赤ペンでどのルールを犯しているか説明。
午後の2時間はその採点に費やしました。でもまだ半分しか終わっていません。
それから修士の勉強をしているユーゴスラビア人のミナの「展覧会の絵」を聞いてあげました。
彼女は来週末のリサイタルでこの曲を弾くのですが、私がこの曲を去年弾いたのを知っていて、
アドヴァイスを求めてきたのです。
私にもとても良い復習になり、彼女は多いに感謝してくれ、とても楽しい2時間でした。
そして自分の練習2時間。
私自身が今度の15日、室内楽のリサイタルをやります。
クラリネット・チェロとピアノのための3重奏と言うのは
典型的なピアノ・トリオよりレパートリーは少ない物の、
管楽器と弦楽器とピアノの絶妙な取り合わせで私は大好きです。
地震のときのチャリティー・コンサート企画・実行をきっかけに仲良くなって何度も楽しい共演をして来た
佐々木麻衣子さんというクラリネット奏者と、
ブルガリア人チェリストで、去年一緒に王子ホールや静岡で共演したラチェザール・コストフとの共演。
ベートーヴェンのクラリネット・トリオ作品11と、ブラームスのクラリネット・トリオ作品114と言う
この楽器編成の最高傑作を二つ並べて、その間に新しくこの演奏会のために委嘱した曲を
世界初演します。
その練習と、それから17日にヒューストンの現代音楽シリーズ「Syzygy」で行う
もう一つの世界初演(ヴァイオリンと打楽器とチェンバロのための3重奏)が
今の私の練習メニューです。
その後、15日のためのリハーサルが在りました。
明日は朝の8時からリハーサル、その後の予定もびっちりです。