「ショパンToジャパン」のアルバムカヴァーのために着物で写真を撮りました。
ヒューストン在住で着物にお詳しいAさまが、
着物のコレクションを惜しげなく出して見せてくださいました。
着物と言うのをこんなに間近で検証したのですが
本当に砕身の工夫があらゆるところに施されていて、芸術品だと思いました。
着付けは、肌着から足袋から本当に細かく、
色々結ぶ物が在り、色々引っ張る物があり、色々大変です。
私の祖母は毎日着物でしたが、
毎日こうやってピンピン!スルスル(結ぶ音)と、朝の身支度を整えたのだな、
と思うと、儀式のような気持ちがしました。
私はそうしようと思えばパジャマから出かけるまでの身支度を
1分でも10秒でも必要に応じて済ませてしまいますが、
昔の女性はそうは行かなかったのだな、と
その価値観と美的感覚と生活に思いを馳せました。
同時に自分の無頓着を少し反省も致しました。
帯をピッと締めると、気持ちもピッと引き締まる物ですね。