Airbnbの素晴らしさ。

私がAirbnbと言うサイトを使うのは今回のパリが三回目だった。
自分が不在の間の短期間、住居を貸し出したり、それを借りたり、
あるいは自分の住まいに空いている部屋があったらそれを貸し出したり、借りたりするサイト。
他にも同じようなサーヴィスを提供するサイトはあるようだ。
それにCouchsurfing.com(居間のソファなど、夜眠れる場所のみを個人が貸し借りするサイト)や
Homeswap.comのように個人宅を同意した期間交換する、と言うサイトもある。
始め私は、ただ単にピアノが付いている場所に住めたら、練習室レンタル料が節約できる!と思っただけだった。友達に勧められてサイトで色々検索しているうちにわくわくしてきた。ピアノ付きの部屋が沢山貸しだされているだけではない!ホテルの平均価格の約半分から、凄く魅力的な物件が沢山ある!
そしてホテルと違ってこれらの住まいは観光地ではなく、普通の住宅地にある。勿論キッチンもあり、大抵の場合、日用雑貨や食料品が簡単に手に入る場所にある。要するに、『生活』をするのである。私が借りた二部屋は本当にきれいに掃除され、私の来訪を待っていてくれた。そうでない場所だってあるだろう。しかしいずれにしろ、生活臭がする空間に住む、と言うのは他人行儀なホテルに住むのとは随分違う。例えばパリ人はどんな本を読んでいるのか、どんなインテリアを好んでいるのか、ゴミ捨てのシステム、冷蔵庫や食品だなの常備品、その全てが興味深い。
前回二回は不在宅に泊まらせていただく、と言う形で、それもとても楽しんだ。
でも今回は、空いているお部屋に、いわば下宿させていただく、と言う形となった。
当然ながらその方が割安。
でも、大家さんと気が合わないかも、色々厳しいこと言われるかも、と懸念もあった。
メールのやり取りをしている段階で不安は吹っ飛んだ。
私がピアニストと知ると、まず設定している値段を特別に負けてくれ、しかも私のためにアップライトを調律してくれる、とまで言ってくれたのだ。そして色々情報交換しているうちに、彼女が映画製作に携わっていることなどが分かってきた。面白そう!
一週間彼女の家に滞在して、思いがけず心の友を得た気持ち。
シリアに関するドキュメンタリーをここ2年ほど制作している女性。
シリアの政治や内争に関することではなく、
最近ニュースで急に注目を浴びている、この余り誰も知らない国に、
人間味を持たせるべく、シリア人やシリアに関係がある人々に
シリアに関する思い出や、日常生活、そして文化などに関して語ってもらう、と言う
たんたんとして、しかし人類愛に満ちたプロジェクト。
まだフランス語とアラビア語しか無いのですが、HPをどうぞ!
http://www.messagetosyria.com/
演奏会にもお友達と一緒に来てくれて、とても感心して喜んでくれた。
一杯、芸術家として生きることの喜びと使命感と挑戦について語る時間を持てた。
私がパリを発つ日、自分の好きな赤ワインを一本説明つきで(赤だけれどもすっきりとしていて飲みやすい。一般的に好まれやすいのでパーティーに持っていくのに最適)、カードと一緒にプレゼントしてくれた。ギュッとハグして別れた。
とても嬉しかった。

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