退役軍人のための病院で演奏

今日はちょっと多忙でした。
練習は昨日とおとといの猛練習の現状維持のための復習と、
今日演奏する曲の最終おさらいと、
これから来る大きな本番のためにどうしてもやっておきたい箇所だけ。
午前中、約2時間半ほど、背水の陣の集中。
そして午後、まずVA(退役軍人)の病院で開催された
Asia Pacific American Heritage Monthのお祝いに
佐々木麻衣子さんと一緒に一曲添えて来ました。
5月がアジア系アメリカ人の月とされているのは、
日本人が最初に移民としてアメリカに来たのが1843年の5月7日出あったこと、
さらに中国人労働者が貢献したアメリカ横断の鉄道の完成が1869年の5月10日だったから、
と言う事だそうです。
行ってみたら、フィリピンや、インドネシアや、インドや、その他さまざまな
美しい民族衣装に身を包んだ人たちが沢山!
そして春巻きや、バナナのから揚げや、色々なおいしそうな物も沢山並んでいます。
バリの民族舞踊を披露するため袖で控えているグループ等も居て、
何だか私たちは西洋音楽を演奏するのが場違いな感じでした。
それなのにトップバッターで、苦し紛れでスピーチから始めました。
「沢山の素晴らしい民族衣装がみられます。
プログラムを見ると、民族舞踊や民族音楽の演奏がこれから続くようです。
一方、私たちは日本人ですが、西洋音楽を演奏するためにここに来ました。」
と言ったら、みんなどっと笑ってくれました。
「しかし、それはそれで意義がある、と思うのです。
私たちは演奏をする度に、『音楽は世界の共通語』と言う事を体現している、
と言う事に誇りを持って活動しています」
と言って、演奏しました。
皆、身を乗り出して聞いてくれました。
麻衣子さんはノリノリで、麻衣子さんが難しいパッセージを見事に吹くと、
演奏の途中でも、自然と拍手喝采となりました。
クラシックに慣れていないお客様だったせいも在るかも知れませんが、
私たちは(そうだよ、こうあるべきなんだよ!)と、
大変うれしく、楽しく演奏をしました。
今、アメリカで退役軍人の医療保障が問題になっています。
需要に供給が追い付かず、
救急でも、物凄い時間を待たされたり、
特別医療を必要とする人は、何時間も運転する病院に通わされたり。
私はVA病院は今日が初めてでしたが、
ロビーに人が溢れかえっていたこと、
駐車場が一杯で、出ていく車を待って何度も行ったり来たりしたこと、
などから、ニュースで言われていた
退役軍人に補償されているはずの医療ケアがいかに行き届いてないか、と言う事を
思い出しました。
この後、水曜日は毎週恒例となった空港での演奏アルバイト。
明日はまた、缶詰練習です!

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