洒脱日記199:朝のバッハ

今朝のライブ配信はバッハのインベンション7番、ホ短調でした。

1日中、このインベンションが頭の中で重厚に鳴り響いていました。私の魂が共鳴している感じ。

バッハで1日を始めるというのは、例えば伝説的なチェリスト、パブロ・カサルスもやっていたそうです。しかもチェロの組曲ではなく、バッハの平均律をピアノで4つ弾くというのを毎朝の日課にしていたそうです。他にも私の親しいバロックオーボエ奏者や色々な人がバッハの平均律を朝弾く、というのをやっている。私も朝練ライブ配信を終え、運動や朝食を済ませてから平均律を弾いています。

バッハは5声のフーガを即興演奏したそうです。平均律を毎日弾き進んでいると、魔法とか神業に思えた事が、ある技術と定理に基づいていることが少しずつ分かってきます。不思議だなあ。

私は結構行き当たりばったりで我武者羅に生きてきた、と思います。次の演奏会、次の旅行に目を据えて、(間に合うか?)(時間内にこれも仕上げられるか?)と、息を切らせながらわき目もふらずにやって来たような気もします。こういう状況になってみて初めて腰を据えて音楽や自分と向き合えているような気もします。色々ルーティーンに沿って持続して積み重ねられている気がします。

明日も楽しみです。

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