洒脱日記218:選挙当日

「クリスマスイブと正反対の気持ちだ…」

いつも周りを笑わせる陽気なかつての学友のSNSポストです。自分の中で上手く言葉にできなかったことが他の人の言葉として出てくると、笑ってしまいますよね。

午後3時半、ロサンジェルスの中心部にあるリトル東京の中小事業支援の仕事をしているマリコからメールが来ます。「緊急!翻訳のお願い」という題目。ロサンジェルス市警察署から、中心街の商店や中小企業に向けて発表された勧告を日本語訳して!と言う依頼です。ジョージ・フロイド氏が警察に殺された後のプロテストの時の非常勧告以来です。

  • 路上に面した商店や事業は今夜は早めに閉店する事を勧告
  • 路上に面したショーウィンドウがあるお店は板張りをするなどのプロテストに対する犯罪予防を勧告します。
  • 運動靴・医薬品などは略奪の対象になりやすいので、気をつけて下さい。
  • 路上に面していなくても、全ての事業は従業員を可能な限り早退させ、在宅勤務に切り替えることを勧告します。...などなど。

「まだ事件が在ったわけではなく、これはあくまで予防のための勧告です。」としています。ジョージ・フロイド氏の時のプロテストの非常勧告よりはずっと冷静な感じ。私自身もジョージ・フロイド氏の殺害事件に対するプロテストに対する非常勧告を訳している時は、手が震えていた。それに比べればもっと冷静な自分を認めるけれど、しかし選挙の結果はもっともっと長引くと暗澹とする気もしている。

...いやいや、どんな困難も考えようによっては好機だ。私は2016年のトランプの選挙勝利のショックで初めて政治についてもっと学ぼうという気持ちになった。初めてプロテストに参加し、そしてもっと社会構造に関して考えるようになった。アメリカと言う国の理想と虚栄と偽善の歴史も、前よりも意識的に勉強するようになった。そして私みたいにトランプをきっかけにもっと積極的に社会参加をするようになった人が沢山いる。だから今回の投票率が新記録なのだ。だからアメリカは社会変動の可能性を持っている。

ニュースで専門家が発表している懸念事項

  • トランプは「11月3日の夜に勝利を宣告する」と言っている。特に今回の選挙はコロナ感染の心配もあり、票を郵送した人が多く、全ての評を数えるのには数週間かかるかもしれないと言われている。しかも、歴史的に初期投票や郵送投票は圧倒的に民主党の票が多い事が知られている。
  • バイデンが勝った場合、トランプは「Concession Speech」と言う敗退宣言をしない可能性がある。敗退宣言は、選挙の後の伝統で今までする事を拒否した人はいなかった。敗退宣言をした瞬間に、それまで選挙運動に関わっていた全ての人が解雇となり、勝者に全ての権利が譲渡される。しかし、今回初めて、この敗退宣言が法律的な義務ではない事が明るみに出たのである。
  • トランプが、トランプ支持者を扇動した場合の可能性を色々な人が心配している。

今日嬉しかったこと

  • 今日は歯科矯正の最後の手術! 歯根を一度切断して、もう一度新しいポジションで再生させることで元のポジションに戻らないようにする、と言う手術。歯科手術のお医者さんは何度も謝る人だった。「それでは、これから麻酔を注射していきます。ハイ!ちょっとちくりとしますよ~。Sorrrryyyyyy...」注射針が入る度に「Sorrrryyyyy」と掛け声のように謝ってくれる。面白かった。
  • 手術に我慢したご褒美に色々もらった。歯ブラシ。ガーゼ。痛み止めの薬。そして究極のアイスパック(カイロの反対でシャカシャカ振ると凍る!)全て救急箱入り!嬉しい。
  • 手術から帰ってきたら、野の君が目をキラキラさせて、「見て見て~」と待ちきれない様に私の留守中やってくれていたことを見せびらかしてくれた。私のヴィデオにこれからはリアルタイムで楽譜を見せられます!明日の朝のライブ配信をお楽しみに!!
  • 朝ごはんを食べないで歯科手術に行ったので、帰ったらお腹ペコペコ。カボチャとゴボウをエア・フライヤーで焼いて玉ねぎドレッシングで食べたら超美味でした。

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