明鏡日記⑯:本番翌日のセルフケア。

本番が終わった後のセルフケアというのもプロの心構えだと思います。

本番中はアドレナリンが放出されているので、苦痛や疲労を感じず、気を付けていても普段ではあり得ない負荷を自分にかけています。だから練習以上の物が出せるのですが、本番終了と同時に過労を感じます。上手に気分の切り替えをして次の本番に向かわないと、気が抜けてしまったり、最悪の場合感情的に落ち込んでしまったりします。

という事で、大きな本番の翌日には何か楽しみな予定を入れて置くようにしています。

予定が入っていると疲れていても朝ちゃっちゃとルティーンをこなせます。日光浴を兼ねた早朝の散歩とヨーガと瞑想の後シャワーを浴びて、次の本番の曲を一通りザっと練習したら、楽しみにしていたHさんとのお昼に出かけます。早めに出発するのは安い路上駐車のスポットを探す時間の余裕が欲しいのと、目新しい近所を散策したいから。今日のお昼はアーツ・ディストリクトと言われるギャラリーやアート関連のお店が多いロサンジェルス・ダウンタウンの素敵な一角。壁の落書きを観ているだけで、美術館に来たみたい!

本番終了後の夜は遅くにビールと焼肉を頂いたにも関わらず、翌日体重計に乗ったらげっそり痩せていた!やはり本番は消耗します。本番に向けてかなり健康食にこだわっていたけれど(カフェインや砂糖などの刺激物を避け、補水をたっぷり、食事は野菜中心で、夕方以降は食べない、など)今日は解禁!

一年半ぶりのお友達と沢山おしゃべりした楽しいお昼から帰って、急いでメールやブログを書いた後は、野の君と「鬼滅の刃:無限列車」を映画館まで観に行きます。映画自体は...う~ん、アニメシリーズの最初の6話が一番面白かったかな。でも映画を映画館で観るのは本当に2年ぶりくらいで、そのイベント性に野の君と二人で盛り上がりました。

楽しかったのですが、映画館ががらがらなのにかなりびっくりしました。いくら週日の夜とは言え、オープニングでは記録破りの売り上げを見せたはずの「鬼滅の刃」なのに、映画館は私と野の君の他にもうひとカップルいるだけ。試しに「モータルコンバット」という売り上げ一位の映画の会場を帰りに覗きましたが、こちらもお客さんは8人くらい。劇場で働いている人の数が観ている人より多い感じ。ワクチン配布も順調で、コロナ犠牲者ゼロの日が続くカリフォルニア州。一週間前にパンデミックの規制がイエローティアまで緩和されたロサンジェルスで、こうなのですから、経済への影響とか、舞台芸術産業のこれからが心配になります。(ちなみに、お昼を食べたレストランやその界隈の飲食店やギャラリー・本屋さんなどはとてもにぎわっていました。)

本番二日目の今日は、練習を頑張る!つもりでしたが、疲労回復がきちんと出来ていなかった...まず朝起きて体重計に乗ったら、前日あんなに食べたのに、またまた体重がげっそり減っていてちょっと心配になってしまいます。更にアニメとは言え「鬼滅の刃」の刺激が強すぎたか、それともデザートの砂糖とラッテのカフェインが効きすぎたのか、夜興奮状態でよく眠れず、今日は10分位ずつの昼寝をちょこちょこしながら、それでも頑張ってこれからの本番やワークショップや色々な交信・更新を進めました。

明日はもっとバリバリ練習と事務仕事とこれからの色々に向けて頑張るぞ!その為に今夜はしっかり寝ます!

2 thoughts on “明鏡日記⑯:本番翌日のセルフケア。”

  1. 小川 久男

    お疲れ様です。

    プロの集中度は、凄いですね。
    プロは、演奏が観客との果し合いの場だ認識しています。
    命懸けの覚悟でなければ、まっとうな評価などありません。

    小川久男

    1. 小川さんの断定口調は面白いですね。
      言い切りの自信はやはり年の功なのでしょうか。
      真希子

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