昨年は大変お世話になりました。
2012年も引き続きよろしくお願いいたします。
冬休み中の1ヶ月のNY滞在は私にとってとても感慨深いものとなった。
私は本当に素晴らしい友達に恵まれている。
老若男女、様々だが、10年以上も付き合いを続けている友達も沢山いる。
お互い病気になったりまた健康になったり、恋愛したり失恋したり(結婚したり、出産したり)、幸せだったり落ち込んだり、でもずっとずっと友達で来た。
友達のAさんはジュリアードで学部と修士を修めた後、ピアノ教師を何年か経て、離婚をきっかけに薬品会社に勤め始めた。私はちょうど薬品会社に勤め始めた頃の彼女と知り合って友好を深める事になったのだが、トントンと出世して、今ではマンハッタンの高級アパートに住居を構えるお金持ちである。しかし「アーティスト」と「成功したキャリア・ウーマン」と言う二つの相反するアイデンティティーを交渉すべく、彼女は私の様な駆け出し演奏家を応援してホームコンサートを開いてくれたり、パトロン的活動も積極k的に行っている。そんな彼女が3週間休みを取ってタンザニアに行ってきた。この頃こういうパッケージツアーが結構あるようだが、これは午前中に旅行会社がアレンジしたボランティア活動を行い、午後にはその地域の言語や文化についての講義を受け、夜と週末は自由行動と言うプログラムである。彼女はモロッコに2回行ったのに続き今回タンザニアに行ったのだが、毎日午前中英語の教師をして様々な人生背景を抱えた多くの子供たち、教師たち、さらに孤児院運営に携わる人々と知り合って多いに触発されたようだ。興奮気味に目をきらきらさせながら語ってくれた。
今ではNY近辺の巨大オーケストラでのポジションに落ち着いている、私が16の時以来お世話になっているSさんは、『音楽家に成ると決めた時に結婚も楽な生活もきっぱりあきらめた」言及した事が過去にあるにも関わらず、今では一時のパパである。幼児言葉で子供をあやす、長年の先輩を目にするのはなんとも微笑ましい。が、一報、夫婦共にぎっくり腰になったとか、抱き上げることの繰り返しで腱鞘炎になりそうになり、演奏に支障が出そうなどの裏話を聞くにあたり、自分の結婚・出産の見込み・期待に全く別の観点が生まれてくる。
NYは世界の色々な音楽家が集まってくる文化の拠点地でもある。学部の時の親しい友達がクリスマスなどの祝日をきっかけに世界中から集まってくる。学部の時のボーイフレンドだった、今はパリ在住のピアニストのデーヴィットとも本当に久しぶりにお茶をした。それから学部の時3年住んだボロ・アパートのルームメート、4人居た内の3人がたまたまNYに居合わせることになり、(一人は現在サン・フランシスコ在住、もう一人はミネソタ州からNYに越してきたばかり、そして私はヒューストン在住)3人でお食事をした。4人目の今サンディエゴ在住で一ヶ月前に出産したパメラに、皆で出産祝いのカードを書いて郵送した。本当に心温まるひと時だった。
それから、今まで5枚出したCDの内4枚をプロデュースしてくれたジョー。たまたま今回身を寄せたところがジョーのスタジオに近かった事もあって、3回ほど食事をした。それからその巨額な富を若い芸術家や非利益運営の芸術団体への応援のために惜しみなく使っている、私がもう15年来お世話になっているカップル。12年くらい前に一緒にお仕事した事がきっかけで知り合い、最近急激に親交を深めているソプラノ歌手。タングルウッドで共に頑張った友達、などなど、などなど。
皆、いつも想像力・創造力豊かにとても素敵な人生を提示して、私を触発してくれる。
私は本当に友達に恵まれている。
幸せ者だ、と思う。
おめでとうございます。
なにやら私も日常とはかけ離れた世界のお話ですね。がんばろうかな、。などと気持ちだけは上昇志向です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
>abbros/kawashimaさん
お久しぶりです!今年もよろしくお願いします。気分が上昇志向なら、実際上昇しているのではないでしょうか?私はそう信じて、毎日楽しく生きています。
マキコ