2026年明けましておめでとうございます。

2025年は大変お世話になりました。2026年もよろしくお願いいたします。
私の今年の抱負は「足るを知る」です。今この瞬間を最大限慈しみ、未練を残さない。その縁や体験や交信への感謝と共に、反芻を繰り返して楽しみ、吸収することに満足する。
練習、勉強、食事、メール、スマホ…一度始めたことを「もっともっと」と惰性と中毒の合間で際限なく続けてしまう習性はいつ始まったのだろう…考えていたら先輩ピアニストに言われたのです。「昔はさあ」と。
「昔はさあ、知らない曲を聴くのに電車で上野の図書館まで行って、長ーい引き出しに整理されたカード形式の目録で調べた録音を司書さんに出してもらって、館内でヘッドフォンで聴いたのよ。半日かけたわよ。でもかけた時間の分、感動も大きいのよ。それで帰りの電車でもずっと考えてんのよ、お腹空かせながらさあ。そういうのって忘れないのよね。でも今の子はなんでもピピピってタイプしてすぐ聴けちゃうじゃない。便利だし、時間は短縮だわよね。でもね、感動が違うのよ、感動が。『ピピピ』って出てくる情報とか音楽なんてすぐ忘れちゃ~う。」
~私のピアノ先輩M.K.さん
はっきりとした目的意識でかけた時間と努力なしに得たものには実感が伴わないから満足感もない。それに気付かせてくれたのはこの先輩ピアニストともう一つ、ランニングです。今年3月15日に迫ったLAマラソンに向けて10マイル、12マイル、16マイルと距離を伸ばして走りこんでいく中で、🎵「お~なかとせ~なかがくっつくぞ!」というあの歌を思い出す幼少以来の空腹感が蘇りました。キュルルルとお腹が鳴るのです。そしてご飯が本当に美味しい!食べるという行為に没頭してほれぼれ・恍惚となります。更に驚くのはそうして食べる食事には(これ以上はいらない。もう終わり)というはっきりとした満腹感がやってくるのです。「ながら食べ」とは大違いなのです。
おかげ様で2026年は演奏・執筆・教えと、それぞれますます充実した一年となりそうです。(HPトップの今年の予定もアップデートしました。御覧ください)同時に、沢山のわらじを履いていると、タイムマネージメントが大きな課題になります。
子育てや介護も頑張りながらお洒落で社交的で親切で更にバリバリ有能なプロ社会人の友人も居る中、申し訳ないほど好き勝手に気ままな人生を送る私が言うのは気が引ける面もあるのです。でも実際に最近は午後に演奏会した直後、夕刻からオンラインで起業家精神の授業を教えたり、演奏会を目前に控えながら執筆の締め切りが数時間後…何て言う状況も日常的になってきました。焦ってしまって何も手が付かなくなる日もある中、結局大事なのは頭と心と体をバランスよく使って楽しんでできていることが一番生産性が高まり、実り多い、と気が付いたのです。頭・心・体…このどれかが疲れてきているなあ…と感じたら、素早く別の作業に切り替える。
ということでだから、私の今年の抱負は満足感を得られる実体験を追求して笑顔の大満足で「足るを知る」こと、です。
皆さんの抱負はなんですか。
この記事は日刊サンに隔週で連載中のコラム「ピアノの道」♯168を基にしています。


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