理想は目指す物であって、到達する物では無い。

今日のマインド・ボディーのクラスでは、ヒューストン交響楽団で長年ファゴット奏者を務め、
退職した現在はライス大学の教授をしている, Benjamin Kamins氏 がゲストでした。
何だかエキセントリックな人で、ジェスチャーも声の抑揚も非常に大きく、
ウディ―・アランとロビン・ウィリアムズを足して2で割ったようなコメディアンの様な人でしたが、
中々面白い事を沢山言ってくれました。
その一つに「理想は目指す物で在って、到達する物では無い」と言うのが在りました。
理想に到達しよう、と頑張るのはかえって逆効果で在り、
理想に到達したいと言ったおごった考えは今すぐ捨てろ!
理想と言うのは目指す物で在り、そしていつも動き続ける、変化し続ける物で在って、
到達する事はあり得ない。
そのことをしっかりと肝に銘じて、死に物狂いで理想を追求しなさい。
さて、その追求の仕方だが、地道に一歩一歩と言うのが良く声だかに言われるが、
私に言わせるとそれは全然効果なし。
私は振り子をお勧めする。
理想を見つけたら、まず理想より遠くを目指して思いっきり理想の向こうに大げさに外しなさい。
そして理想の向こう側からまた現実に向かってもう少し理想の近くに、
そしてまた理想より先に、とどんどん距離を狭めていく。
この練習法、生き方が一番効果的で、そして人生が楽しく成る。
ほ~、と思いました。

5 thoughts on “理想は目指す物であって、到達する物では無い。”

  1. 理想というと「理想気体の状態方程式」のようなことしか浮かんできません、そういうことを考えたこともありませんでした。もしくはideaからくる観念的なものの見方のようなこと、ばかり。理想から縁遠い生活をして、量化された目的や目標のことだけ考えていたのかな。暮らし第一主義の落とし穴。

  2. >abbros.kawashimaさん
    理想と言う言葉は確かに日常とはかけ離れていますよね。でも実は彼は「perfection」と言う言葉を使ったのです。それを「完璧さ」では無く、敢えて「理想」と訳したのは、私です。
    マキコ

  3. >ピアニスト、makichaさん
    完璧や絶対、そして理想。と並べてみると、ベンジャミン氏のおっしゃるとおり目指すものですね。そうなると振子理論は納得のゆくお話のような気がします。と理解したうえで、またしても目指したことのない自分を発見しました!

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