今日は、Mind/Bodyのクラスのテストが在りました。演奏家が健康に高齢まで演奏を続けていくための健康管理法、医療の利用法、運動方、食事方などに関するテストです。
クラス中に配られた参考書類やノートを自由に使って良いテストだったので昨日の晩ざっと復習はしましたが、それほど心配せずに行きました。クラスに着いたら、先生が「じゃあ、テストの前に皆でしっかり復習をしましょう。これから私が黒板に書く事は皆きちんとノートに取るように」と真面目な顔をして、言います。皆、思わずぎょっとしてお互い顔を見合わせました。それぞれのゲストの講義から印象に残っている事を生徒から聞きだし、「じゃあ、この事に関しては何と云われましたか?」「注意点は?」などと質問して行きます。皆ノートをめくりながら答えていくと、先生はそれをどんどん箇条書きにして、「皆、ちゃんとノートに取っていますか?このノートはテストで使っていいんですからね。」と念押しします。
テストが配られました。ほとんど復習通りのテスト内容です。皆、楽勝で、すらすら回答して、今日のクラスは終わりでした。私は少し居残りの用事が在ったので、先生と話す機会が在りました。
「このテストでそれぞれの生徒が何点取るか、と言うのは全く関係ない。どれくらいそれぞれの生徒が吸収しているか、どう言う態度でクラスに臨んでいるか、私は観察から把握しているつもりです。それよりも私は皆に少しでもこれからの音楽人生で役に立つ情報を吸収して欲しいんです。ゲストにお越しいただいて講義してもらって耳から聞いて、さらに参考物件を宿題で読んで目から吸収し、そしてこうして皆で復習、最後に『テスト』と言う形で書き出させて、何度も同じ情報を違った方法で繰り返させれば、少しでも多く記憶に残るでしょう。」と語ってくれました。何て良い先生なんだろう、と感動しました。