明鏡日記9.21:無性に無言で弾きたいです。

もっと若いころ、私はポピュラーなクラシックを弾くことを避けるようなところがありました。自他ともに認める「硬派」で、難解なベートーヴェンや敢えて誰も知らない曲や作曲家を演目に組み、チケットを売らなければいけない関係者たちには、文句を言われたり、泣きつかれたり、お説教されたり、あきられたりしました。

でも今、難しい理屈よりも、音楽史や音楽理論よりも、ショパンの歌心が胸に沁みます。何も言わずにただただ弾きたいです。

2 thoughts on “明鏡日記9.21:無性に無言で弾きたいです。”

  1. お疲れ様です。

    この一曲は、野点のようです。
    一幅の抹茶に、日薬を感じます。
    大切な人を失った喪失感が癒される曲調となっています。

    小川久男

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