昨日のブログエントリー「曲を多く抱えているときの練習法」に書いた「時間割(時間配分表)を作り、一つの曲に時間をかけすぎない。修得すべき曲のリストを書き出し、難度、演奏の日時、重要度、などを把握。」
これの例を提示する、と言う意味でも、私の今の曲リストを書き出してみようと思う。今日一日の練習日と「これから一週間練習優先!」と意気込んでいる自分への宣誓も兼ねて。
練習の心構え。
まず、正確に弾く。
間違えを犯す度に脳みそが(間違えても弾き直せば良い)と思ってしまう。
間違えを犯す度に「間違え」を練習している。
美しく、作曲家の意図を汲んで、自分が弾きたい・聴かせたい音楽を練習中にプロデュースすることで、楽しく、好奇心をフル回転させて充実した練習をする。どんなにゆっくりでも、片手ずつでも、リズムを変えても、音楽を編み出していく。
間違えるくらいなら弾かないで、楽譜を読む。
何をどう弾くのか、頭の中で分かってから弾く。
これからの本番とその演目のリストを書き出してみます。太字が練習必要な曲。カッコ内に難易度と優先順位の度合いを書きます。
- ここに示されている難易度は曲の難易度ではなく、今の私にとっての難易度。従って比較的最近弾いた曲などは、難易度が低くなります。ちなみに太字になっていない曲は私がいつもアンコールなどで弾き成れているなどして、いつも弾ける曲です。
- 曲名が記されていない演奏は、前の演奏会の物と同じものを弾くか、未定です。
2月2日(土)11-12PM 「第二次世界大戦中、日本に疎開したユダヤ人音楽家たち」ロサンジェルス図書館プラット支部。(Kawai U.S.A. 協賛:E-300 Aures提供。)5日後。
- レオニードクロイツァーが日本で演奏した曲の中から:
- リスト「愛の夢」(5分)、シューマン子供の情景より「トロイメライ」(2分半)、ショパン練習曲集作品25より「1番、エオリアン・ハープ」(2分半)
- モーツァルト「トルコ行進曲」(3分。難易度1.練習優先順位:低い.)
- レオ・シロタが日本で演奏した曲の中から:
- ショーンベルグ作品11-1(4分。難易度10.新曲.優先順位:最高)
- 山田耕筰「青い焔」(5分。難易度8.優先順位:最高)
- ショパン夜想曲Op. Posth嬰ハ短調(4分半。難易度2.優先順位:最高)
2月9日(土)11-12:30PM(11-11:45英語、11:45-12:30日本語)「ピアノに聴く東洋」ロサンジェルス図書館リトル東京支部。(Kawai U.S.A. 協賛:E-300 Aures提供。)12日後。
- モーツァルト「トルコ行進曲」(3分。難易度1.練習優先順位:低い.)
- ドビュッシー「Pagodes」(5分。難易度3.練習優先順位:高い。)
- ドビュッシー「黄金の魚」(4分。難易度5.練習優先順位:最高)
- ラヴェル「パゴダの女王レドロネット」(3分半。難易度3.練習優先順位:高い)
- 山田耕筰「黎明の観経」(4分半。難易度3.練習優先順位:高い)
2月22日(金)7:15-8:15 シニアリヴィングコミュニティーでの演奏。カリフォルニア州パサデナ。
3月9日(土)3-4PM: 「第二次世界大戦中、日本に疎開したユダヤ人音楽家たち」ロサンジェルス図書館、シルバーレーク支部。(2月2日と同じ)
3月24日(日)レクチャーコンサート「メロディーは世界の共通語」LA中央図書館、テーパー・オーディトリウム。シリーズ「LA Made」主催。(61日後)(Kawai U.S.A. 協賛:Shigeru Kawai EX提供。)
- ブラームス 「間奏曲」作品116-2(3分半。難易度2.練習優先順位:低い)
- ブラームス「狂詩曲」作品79-1(10分。難易度3.練習優先順位:低い)
- もっと考察が必要:(候補:リスト「愛の夢」とシューマン「献呈」どっちがどっち?「糸紬」で感情の高まり、など?)
4月7日(日)13時半~15時半:ヴァイオリニスト硲美穂子とリサイタル(ソロも弾きます!)。ふるさと新座館ホール、埼玉県。
- フランクのソナタ。(30分、難易度9.練習優先順位:中)
- クライスラー/ 前奏曲とアレグロ Praeludium und Allegro
- クライスラー/ Old refrain、
- クライスラー中国の太鼓、
- ピアノ独奏小品を2〜3曲、
- Ysayeイザイ/ 子供の夢ReveD’enfant
- アンコールはドヴォルザーク/我が母の教え給いし歌
4月13日(土)サンディエゴ・フルート協会、春の音楽祭コンクール、ファイナリストの伴奏。
- Martinu Flute Sonata
- Reinecke Undine Sonata Op. 167
- Widor Flute Suite Op. 34-1
4月14日(日)4-5PM フルーティストLeon Buyseとの共演。サンディエゴ・フルート協会主催。Palomar College, Howard Brubeck Theater, San Marcos, CA.
- Hindemith Sonata for flute and piano 15’
- Bartok-Arma Hungarian Peasant Suite 15’
- Paul Taffanel Andante (1884) 2′
- Paul Taffanel Allegro (1885) 2′
- Jules Massenet Morceau (1887) 2’
5月11日(日)4-6PM サンタモニカ第二日曜コンサート「ピアノに聴く水」
7月3日(水)12:15-1:15 Pasadena Presbyterian Churchのランチタイムコンサート「ピアノに聴く水」から抜粋。
8月4日(日)1時半開演;3時半終演。ピアノトーク「ピアノに聴く水」水上カルチャーセンター
- シューベルト作曲リスト編曲「ます」(4分、難易度8. 優先順位土:中)
- シューベルト作曲リスト編曲「auf dem wasser zu singen (水の上で歌う)」(4分半、難易度6.優先順位:中の下)
- ドビュッシー前奏曲集第一巻(1910)より「沈める寺」(6分、難易度?優先順位:下)
- ドビュッシー前奏曲集第二巻(1911-13)より「花火」(5分、難易度8、優先順位:上)
- ドビュッシー映像第二巻(1907)より「黄金の魚」(4分。難易度5.練習優先順位:最高)
- ラヴェル「水の戯れ」(1902)(5分半。難易度7.優先順位:中)
- リスト「エステ荘の噴水」(1883)(9分。難易度7.優先順位:中)
- チャイコフスキー「舟歌」(5分。難易度1.)
- ショパン「舟歌」(9分。難易度6.優先順位:中)
- スメタナ「モルダウ(連弾バージョン)」第一パート(12分)
8月10日(土)金沢八景8kギャラリーアーのスタインウェイサロンにて。神奈川県横須賀。
- ラヴェル「ラ・ヴァルス(連弾バージョン)」第二パート
今更こちらを読んで驚きました。プロの凄さは「仕上げの早さ」だと思っていましたが、改めてこれほどとは!とても真似できませんが、時間の使い方や音楽の読み方、環境作り、練習の組み立て方、等々全ての結集なのですよね・・・まさに「道」です。同じ「道」の上にいるとしたら、平田さんは42.195㎞以上先を歩まれているような気がします(笑)。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
今の経済構造だと、音楽の様な形にならない商品化の難しい物を生業にしていると、数をこなさないとやっていけないという悲しい現状があります。
背水の陣でやってるうちに段々こつもつかめてきます。
そういう瀬戸際で一生懸命こなすのも結構楽しかったりもしますーそうして学んだ術が木村さんの様な方のお役に立てば更に本望!
音楽人生万歳!
真希子