• 勉強会

    宿題と、練習と、そしてまた宿題、と言う感じで一日が終わろうとしていた昨晩。 (今日は、ちょっと非社交的だったかな)と少しさみしく感じながら ベートーヴェンの交響曲とにらめっこをしていたら 学校で同じく勉強をしていた子がインターネットでチャットをしかけて来た。 「お茶でも飲みに行こうよ」 「今週末はお金使いすぎたから、お散歩なら良いけど、お茶は飲まない」 「じゃあ、今から行く」 車を持たざる者に取っては車所有者のこう言う行動力は時として驚異である。 もう外は暗いのに。。。。 「ベートーヴェンの和声分析しなきゃいけないから、ちょっとだけね」 と念を押す私に 「じゃあ、家に総譜を持ってきて、一緒に勉強しよう! アイスクリームの買い置きも在るし、お茶も作れるし、それに全部タダだよ!」 その明快な論理に思わず連れられて行ってしまった。 お互いそれぞれの宿題と格闘としながら、アイスクリームとお茶で、とても楽しい一時だった。 あのまま一人で部屋で総譜をにらんでいたより、結局はかどったかも。 「ちょっと邪魔をしても良い?ここどうしてもわからないんだけど。。。」 とお互い何回も繰り返し、かなり話したが、でも話す相手の居る方が考えが整理出来るし、 それにず~っと同じ所をにらんで、同じ事を頭の中で反芻していると、 時には灯台もと暗しになって、当たり前の事を見落としたりしている。 会話と言うのは、時として思考の潤滑油になるんだなあ、と思った。 勉強=非社交、という公式は取り払ってみよう、と思った。

  • 自転車での行動範囲がどんどん広がっていき、面白い。 ヒューストンと言う都市を私はかなり好きかもしれない。 気候は、皆に凄く脅かされてきたせいか、余り苦にならないし、 並木道が美しい広々とした通りや、美術館が立ち並ぶエリア、大学のキャンパス、 全てとても好ましいと思う。 今日は9月11日でした。 同時テロから、早9年。 あれから色々在ったなあ。

  • 中々充実

    最近早起きをしている。 朝の渋滞前の道路を自転車を漕いで通学するのは、実に気持ちが良い。 大抵、練習をしてからジムで運動をし、クラスに行き、勉強をし、合間に追加の練習をする。 夜は宿題をしたり、ゆっくりしたり、マチマチ。 段々、生活のリズムと言う物が出来つつある。 その前進が、嬉しい。 マイ・ペースと言う物を崩さずに、着実に一日一日、一歩一歩進んで行こうと思う。 博士課程の必修「キャリア・クラス」で性格診断のテストを受けた。 インターネットで取るテストで3つ在るのだが、まず今の状態と言う事で 「自分は今幸せである」に「不正確」1~「正確」10までで、自分で診断する。 私は、今、幸せだと思う。 性格診断の結果が出るのは2週間先だが、何だか面白いテストだった。

  • かき忘れていましたが、先週末は月曜日がLabor Dayで日本で言う勤労奉仕の日。 同じ下宿で別の部屋を借りているソフィアと、ヒューストンのダウン・タウンに在る美術館に行ってきました。 ソフィアはフィンランド出身の生物学者です。 彼女の専門はコンピューターで生物学のデータを分析する事です。 ベテランのサイクリストらしく、私より1週間ほど遅れてヒューストンに来たにも関わらず、 凄い行動力で、ぼろぼろになるまでヒューストンの地図を研究し、 何時間にも及ぶ自転車旅行をして来ては 「今日はここに行った。」「今日はこの公園に行った」 と、地図で見せてくれます。 今では私に「新鮮な野菜とパンが欲しければここに行くべし」と、リンクを送って来てくれたりします。 「私は自転車は下手くそだからね、転んだりするかも知れないからね」と私が念を押したので、 ソフィアは後ろをチロチロ見ながら、超ゆっくり運転をしてくれました。 でも、ヒューストンは並木道がとても美しく、ダウンタウンは歩道が広々としていて堂々と自転車で走れ、 美術館までの道のりもとても楽しかった。 そして美術館自体も素晴らしかったのです。 二棟ある、とても大きな美術館で、全部見る事は初めからあきらめて、 ソフィアの要望でアメリカン・アートに集中する事にしました。 18世紀~現代まで実に豊富なコレクション。 しかもキューレーションがきちんとしているので、年月の流れが如実に分かるようになっています。 でも、アメリカはやはり1960年頃まではヨーロッパへの劣等感が強かったんだなあ、と思いました。 私はアメリカ物はそれ以降の物の方がずっと好きです。 初めて、お家とキャンパス往復以外の自転車の有効利用をしました。 突然グッと、ヒューストンが身近になりました。 ソフィア、ありがとう。

  • 今日は「マインド・ボディー」のクラスが在る日でした。そこで、「上手く行かなかった演奏のことばかり記憶に残って、上手く行った演奏の事はすぐ忘れてしまうのは、なぜだろう」と言うディスカッションが在りました。う~ん、なぜだろう。 「マインド・ボディー」で「推薦図書」として本のリストが配られた、その一冊「Free Play」と言う本を今読んでいます。これは、「修行に励む余り音を楽しむと言う、基本的な音楽の姿勢から離れてはいないか?練習のし過ぎで、演奏家から柔軟な即興性が失われ、同じ演奏を繰り返す機械に近づいてはいないか?それを取り戻すために、即興を試みよう!自分の中の子供らしさ、純粋に楽しむ心を取り戻そう!」と言う本です。実際、私を含むクラシカル奏者の多くは、即興が苦手です。練習した曲ならリストでもバッハでも曲芸の様に指が動くのに、「じゃあ、サザエさんの伴奏をして」などと楽譜無しで言われると、突然しどろもどろになってしまうのです。まるで演技力で鳴らす役者が、全く日常会話が下手くそ、とかそういう感じ。私はここしばらく、毎日5~10分ほど、即興を楽しむようにしています。 本の効果か、それとも毎日の即興の成果か、はたまたヒューストンの水が合っているのか、この頃ちょっと調子が良い。弾いていると、ぐんぐんとイマジネーションが湧いてきて、自由自在に曲の中で遊べるのである。今日は私の教授に師事している生徒たちの前で今度のリサイタルのプログラムから数曲、披露しました。私は自分の演奏に満足する事は少ないのだが、今日は上手く行ったと思う。皆に褒めてもらった。とても気持ち良かった。