- インドの規制緩和が始まる。
- 南米(特にブラジル、ペルー)では感染者が急増中。
- イスラエルの聖地や、ローマのバチカンで祈祷者への再開が始まる。
- アメリカの感染者増える:
- 規制緩和の結果記録的な急増:アリゾナ、ミシシッピ、サウス・カロライナ、ユタ、ウィスコンシン、など
- デモ行進で、感染が広まるとの恐れ。
昨晩、ブログを書きながら実は私はかなり泡を食らっていました。
少し遡って昨日の午後 — 呑気にメールなどの用事を片付けている私に、リトル東京サービスセンターでお世話になっているマリコからテキストが入ります。
「急で申し訳ないけれど、今すぐ翻訳をお願いできる?2分後に送ります。」マリコはいつも遠慮深くで、こんなに急かすような文面は初めてです。いつもお世話になっているマリコ。みんなのために頑張っているマリコ。
「大丈夫。引き受けます。」
そして送られてきたのが市長の門限発令だったのです。20時開始の門限。私がこの発令公式文書を見たのが16時。
アドレナリンが体中をめぐります。(...こ、これは一大事だ!)震える寸前の痺れるような指で兎に角できるだけ早くタイプをしてマリコにメールで返した後は、考え付く限りの知り合いに文面を転送します。(...皆、安全で居てくれ!)自分を落ち着けようと、ピアノを弾こうと思うのですが、弾き始めた瞬間に連絡すべきLA在住の友達が次から次へと頭に浮かんできて、その度にコンピューターに飛びつきます。
その胸騒ぎがまだお腹の底でざわめいているような状態で今日は目が覚めました。野の君に声をかけます。
「ダウンタウンに行こう。被害を見よう。」
心配事は直視した方がよい、というのが私の考えです。それで9.11の後の貿易センターも見に行ったし、救助隊が休憩する教会のピアノ演奏のボランティアもしました。ヒューストンのハリケーンハーヴィーの時は膝まで水につかりながらじゃぶじゃぶと麻衣子さんとダウンタウンを探検しました。どちらも一生忘れない、歴史的瞬間の思い出です。だからこの暴動も見ておかなければ、そして腹をくくらなければ、と思いました。
ダウンタウンに近づくと、台風直撃の前のようにお店のショーウィンドーや入り口の前にベニヤ板が張っているところが見られます。その上に落書きもあります。でも、これは数か所のみ。後は拍子抜けするほど普段通りの日曜日の朝です。マスクをしながら犬を連れてジョギングしているお兄さんや、お散歩をする老夫婦など。
あんまり何にもないので、ニュースで暴動の中心地として挙がっていた地区にわざわざ出向きます。
日曜日の朝の9時にもかかわらず、すでに落書きを消す人たちがせっせとペンキを塗っています。落書きは「US vs Cops」とか「I can’t breath!(ジョージフロイトさんの最後の言葉)」「Lynch Bazoz(ベーゾス(Bezos-アマゾンの創立者)をリンチしろ!)」「BLM(Black Lives Matter(ブラックライブズマタ―)」など。
でも、ここはまるで観光客向けのアトラクションの様に、沢山の野次馬が群がって、皆スマホで写真や動画をバシバシ撮っていました。そういう人たちを横目に自宅から持ってきたほうきを誇らしげにかざして闊歩している人たちもいますが、道はそこまで汚れておらず...
何だか安心しました。昨日の報道では、パトカーがひっくり返って燃えていたり、もう本当に世も末、革命の勃発、戦争...というイメージばかりのように思えたのですが。
急にお腹が空いて帰ってきたらNYの友達から電話。「アンドレが亡くなったよ...」
André Emelianoff(アンドレ・エメリアノフ)はジュリアードのチェロの教授。一時は私のデュオパートナーでもありました。
アンドレに初めて会ったのはわたしがまだ高校生の頃。夏の音楽祭の室内楽コーチとして、でした。演奏後にアイスクリームを御馳走してくれたのを覚えています。修士課程を卒業しジュリアードのスタッフ・ピアニストとして働き始めたわたしを自分のスタジオピアニストとして起用し、いろいろよくしてくれました。わたしの人生がかなり混乱していたこと、全てが大変で圧倒されまくっていたわたしの状態を彼が知り得ていたわけはないのですが、いつも褒め、励まし、支援してくれました。どれだけ支えられたことか…
一度、レッスン開始のときに「調子はどう?」と聞かれ,「準備不足です。ごめんなさい。」と返事をしたことがありました。そうしたら、私をじっと見て「君の演奏の調子を聞いたんじゃない。君が元気かどうか聞いたんだ。この二つは同じじゃない。音楽家はここを間違えやすい。もう一度。調子はどう?元気?」と聞いてくれました。どれだけありがたかったか...忘れません。
今夜はアメリカ中15の都市で全部で5,000人の州兵が出動しています。その上2,000が出動準備を整え待機中です。アリゾナ州で一週間の門限が発表されたほか、アメリカ全土23州が今夜なんらかの門限を発令しています。
お疲れ様です。
アメリカは怖い国ですね。
Twitterkの映像は、哀しすぎです。
コロナ禍で疲弊する中、
暴動扇動の極左勢力「アンティーファ」の台頭を許しました。
小川久男
どの国にもそれぞれの問題が在ると思いますが、
アメリカはその抱えている問題のスケールも大きいですね。
真希子