ここに来れば真希子がいて、しょうもないことをあーだこーだいつまでも大学生みたいに考えている、そしてピアノを弾いている。そういうスペースで包み隠さず自分を無防備にさらけ出して、熱く語る。(そんな真希子がいるんならこんな私がいても良い)と安心してくれる人がいるかもしれない。
ゴルトベルグ変奏曲はアリア+30の変奏曲+アリアの復元、という構造です。30の変奏曲は10個のユニットから成っています。それぞれの10個が(多少例外はあるのですが)こういう繰り返しです。①様式(踊りから作曲様式)②ピアノ技巧(指さばきや手の交差)③カノン・輪唱。これはいわば①聴き手(感性)②弾きて(肉体性)③作曲家(知性)という風に分担しているとも言えます。